【スプリンターズS】ウイングレイテストがトラブル乗り越えスプリントG1に挑む

短距離に転向し安定した成績を残すウイングレイテスト

短距離に転向し安定した成績を残すウイングレイテスト


スプリンターズS
ウイングレイテスト
松岡正海騎手

——前走のアイビスサマーダッシュは2着でした。レース内容を振り返ってください。

松岡騎手(以下、松):初めての1000メートルだったので前半は置かれてしまうかな、と思いながら乗っていましたが、しっかりと流れに乗って競馬ができましたし、順応性の高さを見せてくれました。結果は残念でしたが、競馬としてはよく走っていると思います。

——この中間も調教に騎乗されていますが、どのような点に気を付けて調整を進めて来られましたか。

松:放牧から戻ってきて、いつも通り早い段階から調教で乗せてもらっています。1週前追い切りでしっかり負荷をかける稽古ができるようにと、馬の状態を見極めながら先生と相談して、3週前、2週前のメニューを考えて調整してきました。

その過程はとても上手くいきましたが、1週前追い切りの馬場入りをするときに、他厩舎の馬に蹴られて外傷を負ったことで少し飛節の部分に腫れが見られました。最終追い切りでも少し影響を感じたので、レースまでの間に良くなってくれればと思います。

——9/25(水)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

松:1週前にだいぶ良い時計を出していますし、最終追い切りは予定通り軽めにやりました。全体時計は内を回った分67秒くらいが出ていますが、いつものところを通っていれば70秒くらいのペースですから、本当に軽めの調整という感じです。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

松:最終追い切りの終い1ハロンの時計や動きが良く見えたと思いますが、患部が腫れていることを気にしているのか、蹴っぱりの強さがもうひとつでした。その辺りは競馬までに良くなってくれれば、と思います。筋肉は全く問題がありませんし、前走時と遜色のない高いレベルで状態をキープできています。

——中山経験は豊富ですが、芝1200は初挑戦です。舞台適性への見通しは。

松:1200、1000とある程度出していく競馬を続けてきていますし、今回も置かれずに最初のコーナーへ入っていけるイメージを持っています。

——馬にとっては2020年NHKマイル以来となる3度目のG1挑戦です。レースへの意気込みをお願いします。

松:自分がケガをして乗れない時期もありましたし、馬自身もマイル中心で使われながら最近ではスプリント路線に進んだりといろいろ様変わりしてきました。馬も研ぎ澄まされてきて競走馬として最終段階に入ってきていると思いますし、一緒に良い結果を出したいです。