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【菊花賞】9年ぶりに出現!15年1着キタサンブラック以来の快挙が期待できる1頭
2024/10/18(金)
15年菊花賞を快勝したキタサンブラック
10月20日(日)の菊花賞(G1、京都芝3000m)において、人気の一角を形成しているのがトライアル組。中でもセントライト記念を勝利してきたアーバンシックはダービー馬ダノンデサイルに並びかけようかと言うほどの注目を集めています。
競馬歴の長いファンはよくご存知のとおり、セントライト記念は本番とのつながりが希薄。特に京都開催時で勝利を挙げたのは15年キタサンブラックが最後とあって、神戸新聞杯と比べて取捨が難解なイメージがあるのではないでしょうか。。
しかしご安心を。その年のセントライト記念が菊花賞と直結するかどうかは一目瞭然。それはズバリ、「ラスト2ハロン」です!
23年 ラスト2F11.7-11.0(-0.7)
1着レーベンスティール→不出走
2着ソールオリエンス→菊花賞3着(1人気)
19年 ラスト2F12.0-12.0(±0)
1着リオンリオン→不出走
2着サトノルークス→菊花賞2着(8人気)
17年 ラスト2F11.3-11.0(-0.3)
1着ミッキースワロー→菊花賞6着(3人気)※不良馬場
15年 ラスト2F11.5-11.6(+0.1)
1着キタサンブラック→菊花賞1着(5人気)
●セントライト記念2F→1Fで失速幅が0秒2以上
20年ラスト2F12.4-12.7(+0.3)
1着バビット→菊花賞10着(3人気)
18年ラスト2F12.3-12.6(+0.3)
1着ジェネラーレウーノ→菊花賞9着(4人気)
16年ラスト2F11.5-12.2(+0.7)
1着ディーマジェスティ→菊花賞4着(2人気)
14年ラスト2F11.6-12.1(+0.5)※新潟開催
1着イスラボニータ→不出走
2着トゥザワールド→菊花賞16着(2人気)
13年ラスト2F11.9-12.1(+0.2)
1着ユールシンギング→菊花賞15着(4人気)
12年ラスト2F11.4-11.8(+0.4)
1着フェノーメノ→不出走
2着スカイディグニティ→菊花賞2着(5人気)
(※2012~23年、京都コースに限る)
過去10年分の記録を振り返ると、セントライト記念のラスト2ハロンで加速ラップを刻むか、あるいは失速を0秒1以内でまとめた年は最先着馬が本番でも活躍。大雨の降る不良馬場で切れ味の活かせなかった17年菊花賞を除いてはコンスタントに好走馬を輩出しており、15年の菊花賞馬キタサンブラックもここに該当していました。
一方で、セントライト記念を0秒2以上の失速ラップでゴールした年の最先着馬は菊花賞で振るわず。12年2着スカイディグニティを最後に、上位人気に支持されながらも敗戦が続いています。
この傾向が表れる理由としては、各コースの特徴が挙げられるでしょう。菊花賞の行われる京都外回りコースと言えば、直線が平坦であることは皆様ご存じの通り。好走にはスタミナに加え、高いスピード能力も兼ね備えている必要があります。
一方中山で行われるセントライト記念は、ゴール手前に名物の急坂が控えるために自ずと最後は失速しやすいコース形態。にもかかわらずここを力強い速度で走り切った上位馬が、菊花賞でもスタミナとスピードを存分に発揮できているのだと考えられます。
さて今年のセントライト記念がどうだったかと言えば、内容は以下の通り。
24年 セントライト記念
ラスト2F11.4-11.5(+0.1)
1着アーバンシック→菊花賞?着
勝ち馬アーバンシックの刻んだレースラップは、見事「ラスト2ハロンで失速0秒1以内」の厳しい条件をクリア。よって今年の菊花賞では好走が期待できるものと判断します。
仮に同馬がセントライト記念1着→菊花賞1着の成績を残せば、キタサンブラック以来約9年ぶりとなる快挙。春のクラシック2戦では涙をのんだ蕾(つぼみ)が淀の地に大輪を咲かせられるか、今からレースが楽しみで仕方ありません!
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