【アルゼンチン共和国杯】何度も故障を乗り越えたクロミナンスが重賞初制覇に挑む

初重賞制覇に挑むクロミナンス

初重賞制覇に挑むクロミナンス


天皇賞・秋
クロミナンス
尾関知人調教師

——前走の目黒記念は3着でした。レースを振り返ってください。

尾関調教師(以下、尾):距離2500は2回目でしたがしっかり対応してくれましたし、惜しいレースだったと思います。距離2000くらいなら終いがもっと切れたかもしれませんが、この条件でも最後までよく伸びていました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

尾:前走後は放牧に出しました。春に頑張った分の疲れが出たので、時間をかけてジックリ立て直してきました。いろいろ使うレースの候補があるなかでオールカマー辺りも考えていましたが、馬の状態を見ると「まだ早いか」という感じだったのでパスしました。条件的に良さそうなここへ目標を切り替えてからはスムーズにきていますし、牧場でしっかり立て直してもらったので帰厩後も順調に調整できています。

——10/24(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

尾:併せ馬でしっかりやろうと思っていました。2週前の段階では、この馬としては少し物足りない感じもありましたが、1週前追い切りは良い感じで動けていました。最終追い切りに向けて、良い準備ができたと思います。

——今回の休養期間を挟んで馬の変化を感じるところは。

尾:前走のときと比べて大きな変わりはないと思います。ただこの中間に疲れが出てしんどくなったところを見ているので、よく同じ状態に戻って来られたなと思います。馬がよく頑張っていると思います。

——目黒記念で好走していますが、改めて東京芝2500という舞台適性への見通しは。

尾:この馬の適性のなかでは、1番長いくらいのタフな条件のところだとは思いますが、前走あれだけしっかり走れていますし、今回も良いパフォーマンスを見せてくれると思います。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

尾:体質の弱さがあって、これまで何回も骨折したりと時間がかかりましたが、何とかここまで上がってきてくれました。今回に限らずどこかで重賞タイトルを取らせてあげたいと思っていますし、良い状態で送り出せるように厩舎スタッフと力を合わせて調整していきます。