【阪神ジュベナイルF】レース史上初!米国の才媛「L.デットーリ騎手メイデイレディ」の取捨

久々の日本参戦となるL.デットーリ騎手

久々の日本参戦となるL.デットーリ騎手


阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、京都芝1600m)で競馬ファンの頭を悩ませるのが、レース史上初の外国馬参戦となる米国の才媛メイデイレディの取捨でしょう。

ただでさえ予想の根拠となるファクターの少ない2歳戦に加えて、今秋来日して話題を集めた外国馬はマイルCSチャリン5着(3人気)。ジャパンCオーギュストロダン8着(4人気)、ゴリアット6着(6人気)と馬券に絡めていません。

果たしてメイデイレディも評判倒れに終わってしまうのか。そこで今回はデータ面から、同馬好走の可能性を探ってみました!

▼①Tapit産駒の日本成績
通算[93-85-62-466]複勝率34.0%
芝 [13-22-13-109]複勝率30.6%
ダ [80-61-47-349]複勝率35.0%

メイデイレディの父Tapit(タピット)は北米で2014~16年リーディングサイヤーに輝いた名種牡馬で、日本でもテスタマッタが2012年フェブラリーSなどを勝利。産駒の大半がダート戦を主戦場としながら、芝でも17年ローズS(G2、阪神芝1800m)をラビットランが制しています。

またメイデイレディは母系にサザンヘイロー、ケイムホーム、ポリッシュネイビーなど日本で種牡馬として活躍した馬がズラリ。前走の米ブリーダーズCジュベナイルFターフでは1分34秒台の時計で駆けており、高速馬場もこなせる下地はありそうです。

▼②L.デットーリ騎手の日本成績
通算[24-15-11-55]複勝率47.6%
G1 [ 4- 0- 3- 8]複勝率46.7%

メイデイレディに騎乗するL.デットーリ騎手にも注目。2019年以来5年ぶりの来日となる名手は日本でも1996年ジャパンカップ1着シングスピールなどG1を4勝。レース翌週の15日に54歳となるレジェンドは、引退宣言を撤回して米国に拠点を移した今季もG1競走2勝を挙げています。

さて検証の結果を率直に申し上げると、①血統面からは決して高い評価はできないでしょう。

しかし②L.デットーリ騎手はかつて社台ファーム代表・吉田照哉氏が「彼が乗れば5馬身は違う」と語ったと言われる名手。現在も佐々木大輔騎手などが目標とするジョッキーに挙げるなど、世界の主要G1を勝ちまくった“生きる伝説”の手綱捌きに期待したいところです。

そのほか、環境の変化に敏感な2歳牝馬が長時間の飛行機輸送となることも考慮。様々な要素が初物尽くしだけに、好走期待値はやや厳しめの△(40%)としました!