【阪神カップ】状態上昇中のウイングレイテストは今の馬場が鍵!

京都実績もあるウイングレイテスト

京都実績もあるウイングレイテスト


阪神C
ウイングレイテスト
松岡正海騎手

——前走のスプリンターズステークスは14着でした。レース内容を振り返ってください。

松岡騎手(以下、松):調整段階で他馬に蹴られて外傷を負うアクシデントがあったり、レースでは大外枠を引いてしまったりハイペースに巻き込まれてしまったり、となかなか上手くいきませんでした。いつも能力をしっかり発揮してくれるアベレージの高い馬ですが、いろいろなマイナス要素が重なったこともあって着順を落としてしまいました。

——この中間も調教に騎乗されていますが、どのような点に気を付けて調整を進めて来られましたか。

松:今回は体の緩さを解消させることに主眼を置いています。放牧から帰ってきたときからいつもと比べて体に緩さがあって、その緩さが取れるペースも遅かったです。

それでもいつもと同じペースで調整を進めていましたが、1週前追い切りで一杯にやったときの動きがもうひとつだったので、その後は調整パターンを変えました。先に坂路を軽く上がってからウッドに行く、という無酸素のインターバルトレーニングを取り入れて、ウッドでの強度は上げずに調教全体の強度を上げる形で調整しています。

——12/18(水)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

松:先週一杯にやった分の上積みがあって、背中がだいぶしっかりしてきましたし、まずは坂路を60秒くらいで上がってウッドを70秒くらいで、と予定していました。レースの週は馬場の内を回るので、ウッドでは予定より速い時計が出ましたが、いつもと同じところを通っていれば狙い通り70くらいが出ていたと思います。

ここ2週の終いの感じが自分のなかでは物足りなさがあったので、最後もしっかりやりましたが、ラスト10.7が出ていましたしこちらが思っていた以上に馬が良くなっていると思います。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

松:前走はアクシデントもあって順調にいかないところがありましたし、今回は体に緩さがあるとはいえ順調にきているので、前走より良いと思います。

——レース名は阪神カップですが、今年は京都芝1400で行われます。昨年は同舞台で行われたスワンステークスで勝利をあげていますが、改めてコース適性への見通しをお願いします。

松:コースの形状は問題ありませんが、今年は例年に比べて京都開催が多くて、馬場が使い込まれている点がどうかですね。荒れた馬場より綺麗な馬場の方が良いタイプなので。

——レースへの意気込みをお願いします。

松:今年はメンバーが揃っているので何とも言えないところもありますが、この中間も調整メニューの変更に馬がよく応えてくれて状態が上がってきていますし、能力を出し切る競馬をしたいです。