【アメリカJCC】課題克服に向け調整したコスモキュランダが得意の中山で巻き返しへ!

中山2200mでも好走歴があるコスモキュランダ

中山2200mでも好走歴があるコスモキュランダ


アメリカJCC
コスモキュランダ
伊藤祥徳調教助手

——前走の中日新聞杯は6着でした。レース内容を振り返ってください。

伊藤助手(以下、伊):3歳馬でハンデ58キロを背負うなかで古馬との初対戦でしたが、やれる限りの競馬をしてくれたと思います。そのなかで足りない部分も見えてきましたし、今後に向けての課題を把握することができた一戦でした。

——この中間の過ごし方を教えてください。

伊:放牧に出さず、在厩でゆっくり時間をかけながら調整しています。重い斤量を背負って頑張った後だったので、ダメージを慎重に見極めながら立ち上げてきましたが、こちらが思っていたほどのダメージはありませんでした。この子は体にバネがあるので疲れを逃がしやすく、疲労を溜めないところが長所のひとつです。

この先大きなタイトルを目指していく過程では、強敵相手にタイトなローテーションで戦っていく必要が出てきますし、そのような過酷な状況で安定したパフォーマンスを発揮するためには、疲労を溜めないという能力は大きな武器になると思います。

——1/16(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

伊:ジョッキーを乗せて、前の馬を3、4馬身後ろから追いかける形で目一杯やろうと考えていました。ジョッキーは「まだ少し重さがある」と話していましたが、狙い通りの1週前追い切りができましたし、これで状態がもう1段階上がってくると思います。

——前走で今後に向けての課題が見えた、というお話でしたが、この中間の調整で気を付けた点は。

伊:前走だけでなく、ずっとこの子にとってはテーマとなるところですが、右トモの踏み込みの甘さが課題になります。それがゲートの遅さや最後のもうひと脚に影響していると思うので、改善に向けて坂路中心で筋力アップを目指しています。

かなりハードな負荷をかけながら強化できていますし、踏み込みの力強さを補ってきたことが本番に繫がってくれればと思います。

——明け4歳初戦を迎えます。レースへ向けて意気込みをお願いします。

伊:AJCCは例年レベルが高いですし、今年も良いメンバーが揃います。このなかで良い結果を出すのは簡単ではありませんが、ここで好走できれば先々がより楽しみになるような今年1年を占う意味合いも強い一戦ですし、勝ちに行くように馬を作っています。良い手応えを掴めるレースをしてもらいたいです。