【根岸S】コース形態に潜む落とし穴!過去2ケタ人気馬激走の「隠れ勝負枠」を引いた1頭

21年根岸Sを快勝したレッドルゼル

21年根岸Sを快勝したレッドルゼル


皆様、根岸ステークス(G3、東京ダ1400m)の買い方はもうお決まりでしょうか?

まだ悩んでいる最中……という方のために、今回は競馬ラボがG1週にメルマガで配信している「枠順特注馬」を攻略レポートとしてご紹介いたします!

先週のアメリカJCCでお伝えした記事では中山の馬場状態に影響を受ける形で、馬番8・11から多数の激走馬が出ている点に着目。レース本番では実際に馬番8のダノンデサイル(1人気)が優勝、馬番11のマテンロウレオ(6人気)が2着に入るワンツー決着となりました。

そして今回の根岸Sでは少し趣向を変え、脚質に絡めた面白いポイントをご紹介。ズバリ「差し・追い込み馬の枠順」に注意です!

▼根岸S「4コーナー10番手以下」馬成績
1~4枠[3-2-3-26]
5~8枠[1-2-1-25]

●内枠の例
21年1着 レッドルゼル(1人気)
→4コーナー10番手、2枠3番

21年2着 ワンダーリーデル(10人気)
→4コーナー16番手、1枠1番

●外枠の例
24年13着 タガノビューティー(3人気)
→4コーナー15番手、6枠12番

19年8着 サンライズノヴァ(1人気)
→4コーナー10番手、6枠12番
(※過去10年)

根岸Sは芝に比べて内外の馬場差が出づらいダートコースで行われるため、枠順によるバイアスは比較的少なめ。しかし、馬群の中団~後方の位置から末脚に賭けるタイプの馬に限っては、内目の枠を引くことが好走に近づく条件となります。

東京ダート1400mはスタート直後に下り坂が待ち構えるため、前半のペースが流れがち。加えて外枠に入った差し馬は大きく膨らみながらの追走でなし崩し的に脚を使わされ、最後の直線までに力を溜めておくことが困難です。

そのため道中は内ラチ寄りの経済コースで耐え忍ぶのが鉄則。実際に21年でワンツー決着を決めた差し・追い込み馬の2頭も馬群の中で辛抱強く追走し、直線で末脚を伸ばす形で好走を果たしました。

今年も末脚タイプの馬が多く参戦を果たしていますが、その中で「1~4枠」を引いたのが①クロジシジョー、⑤サンライズフレイムの2頭。特に注目したいのが前者の①クロジシジョーです。

前年は地方重賞を含めた8戦中7戦でいずれも外目の枠に入りましたが、本来は馬群を苦にしない馬。2枠2番を引いた24年OPジャニュアリーSを勝利、1枠2番を引いた22年OP大阪スポーツ杯を連対と好走実績は多数です。

何より21年には2ケタ人気ワンダーリーデルも激走した1枠1番。魅惑の「隠れ勝負枠」を味方に、当時の再現があっても驚けません!