【桜花賞】昨年は7番人気で激走!19年2着シゲルピンクダイヤの再現が期待できる穴娘

昨年3着に食い込んだライトバック

昨年3着に食い込んだライトバック


3歳牝馬クラシック第1弾、桜花賞(G1、阪神芝1600m)は穴馬の台頭が珍しくないレース。キャリアの浅い3歳牝馬の限定戦とあって、直近5年続けて6~9番人気の伏兵が馬券に絡んでいます。

さらに予想を難解にしているのが傑出馬不在の勢力図です。驚くべきことに全7鞍行われた2~3歳牝馬限定重賞で、1番人気馬の勝利はゼロ。レース毎に新しいヒロインが誕生したことで、フルゲート18頭のうち3分の1近くを重賞勝ち馬が占める結果に。

裏を返せば今年は例年にも増して、人気薄にも激走のチャンスあり。そして穴馬発見のヒントとなりそうなのが「上がり最速馬」です。

▼上がり最速馬の桜花賞成績(過去10年)
[4-2-1-3]複勝率70%

24年3着 ライトバック(7人気)
23年1着 リバティアイランド(1人気)
21年2着 サトノレイナス(1人気)
20年1着 デアリングタクト(2人気)
19年2着 シゲルピンクダイヤ(7人気)
18年1着 アーモンドアイ(2人気)
16年1着 ジュエラー(3人気)

直線が476.3m(Bコース使用時)と長い阪神外回りコースを使用する阪神芝1600mは、決め手比べになりやすいのが特徴。また最初のコーナーまでの距離が444mとタップリあるため、G1でも序盤のポジション争いがさほど激しくならない傾向があります。

そのため道中はゆったりとした流れになることが多く、基本は直線ヨーイドンの瞬発力勝負。ゴール前には高低差1.8mの急坂が待ち受けていることもあって、直線勝負に賭ける差し・追い込み馬の活躍が目立つ舞台です。

また上がり最速馬のなかには19年2着シゲルピンクダイヤ(7人気)、24年3着ライトバック(7人気)のような伏兵も含まれているのは要チェック。どちらも桜花賞より前のレースで鋭い決め手を披露しながら、実績面などを理由に人気の盲点となっていたのは見逃せません。

19年2着シゲルピンクダイヤは前走のチューリップ賞でも、出走馬1位となる上がり33秒6で2着。24年3着ライトバックも前走エルフィンSを33秒9で勝利、新潟芝1800m新馬戦では32秒8という極限レベルの鬼脚で差し切りました。

上記の考察により桜花賞で上がり最速を叩き出すには、最低でも33秒台の末脚は必須。今年は32秒台を出した馬は1頭もおらず、33秒台前半をマークした馬たちの争いとなります。

戦績から上がり最速馬の最有力候補がエンブロイダリーでしょうか。過去5戦中4戦でメンバー1位の末脚を使っており、そのうち2戦でラスト3ハロン33秒台前半をマーク。前々走の東京芝1400m1勝クラス1着時の33秒1は今年のメンバーで最速です。

穴馬候補としてウォーターガーベラにも注目。前走同舞台のチューリップ賞では前残りの流れを4コーナー11番手から33秒2の末脚を繰り出しハナ差2着に好走。19年2着シゲルピンクダイヤを上回る決め手を使っており要注目です!

23年1着スターズオンアース(7人気)、24年3着ライトバック(7人気)と2年続けて人気薄ズバリ! 二度あることは三度ある?⇒桜花賞の「三ツ星穴馬」をチェックする