【中山グランドジャンプ】進化を続けているスマイルスルー!いざ春の戴冠へ!

重賞連勝の勢いでJG1へ初挑戦するスマイルスルー

重賞連勝の勢いでJG1へ初挑戦するスマイルスルー


中山グランドジャンプ
スマイルスルー
高田潤騎手

——前走の小倉ジャンプステークスを勝って重賞2連勝です。レースを振り返っていただけますか。

高田騎手(以下、高):休み明けでしたし、そこまで100パーセントに仕上げた訳ではなく「グランドジャンプに繋がるようなレースを」というイメージで乗るつもりでしたが、逃げ馬もいませんでしたし他馬から目標にされる競馬になってしまって、当初思い描いていたようなレースにはなりませんでした。

ずっと他馬からマークされる厳しい展開になりましたが、それでも勝ち切ってくれて改めてこの馬の強さを確認できたレースでした。

栗東にいるときは大人しいですが、競馬場へ行くと気持ちが乗り過ぎるところがあるので、その辺りを考慮して1週前から滞在させました。ただレースではとてもイレ込んでしまって、パドックや返し馬、ゲート裏でもエキサイトしてしまいました。

まだ馬が若いですし重賞も2回しか使っていないので、まだこの馬のベストを掴み切れていない感じもしますが、その状況でも結果を出し続けてくれているように高い能力があります。

——この中間も調教に騎乗されていますが、どのような点に気を付けて調整を進めて来られましたか。

高:今回は早めに栗東へ戻してもらって時間もありましたし、G1に向けてしっかり息を作って仕上げるつもりで調整してきました。先ほど話したように競馬場へ行くとテンションが上がるので、厩舎サイドと相談して今回は火曜に追い切って水曜に競馬場へ移動して、木曜と金曜の2日間スクーリングをして臨む予定です。

——4/15(火)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

高:1週前にしっかり追い切って十分負荷をかけられているので、最終追い切りは調整程度の内容でした。動きも良かったですし、やはり栗東では大人しくて調整しやすいですね。レースでも栗東にいるときと同じように、リラックスして自分のリズムで走れるかが大事になると思います。満足のいく仕上がりになっていると思っています。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

高:前走は休み明けでしたし、もちろん今回の方が良い状態で臨めると思います。1年前は未勝利戦で走っていましたが、そこからG1挑戦まで上り詰めてくる間、一戦ごとにフットワークもパワーアップして力を付けていると感じてきましたし、毎回馬が進化している印象を受けます。まだ底を見せていませんし、この馬のポテンシャルに期待しています。

——中山では昨年秋の清秋ジャンプステークスでレコード勝ちをおさめていますが、障害G1コースは初挑戦となります。コース適性への見通しは。

高:中山は経験していますが、大障害コースはまた全く違いますからね。その部分は何とも言えませんが、前回中山で乗ったときにバンケットの適性はとても高いと感じましたし、中山に対しての心配はありません。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

高:本当に良いメンバーが揃っていますし、全人馬がしっかり完走したうえでレベルの高いレースができれば、と思っています。応援よろしくお願いいたします。