【3歳馬情報】東京開幕週に福永厩舎の素質馬が登場!

中山、阪神開催が終了し、今週から東京、京都開催がスタートする。2歳馬の入厩も増えてきた中、自己条件で負けられない戦いに挑む3歳の良血馬、素質馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が出走馬たちを紹介していく。

◆4月26日

●あやめ賞(1勝クラス)・京都芝1800m

トリポリタニア(牡、ルヴァンスレーヴ×トリプライト、栗東・上村厩舎)
前走のアルメリア賞は、テレサに逃げ切られてしまったが、3頭横並びの接戦を制し2着に入る勝負根性を見せている。一族にはダート馬も多く、本馬もダートで勝ち上がったが、前走内容から今回も芝を選択。今度も好戦可能だ。鞍上は北村友騎手の予定。

●1勝クラス・東京ダート1600m

クラリネットソナタ(牝、ナダル×レニーズゴットジップ、美浦・田中博厩舎)
3戦目に勝ち上がり。格上げ初戦こそ5着だったが、格上げ2戦目の前走は勝ち馬と頭差の2着と、確実に前進している。ここまで左回りを中心に使っており、今回も中山開催をスルーし、東京ダートのマイル戦に照準。仕上がりも良く、2勝目は近い。鞍上は短期免許で来日のマイケル・ディー騎手の予定。

●未勝利・東京芝1400m

アーラグラシア(牝、レイデオロ×エールデュレーヴ、美浦・栗田厩舎)
デビューから1600m、1800mと2戦し、3、2着と好走続き。前走は序盤かかり気味で、そのぶん最後は勝ち馬に切れ負けした感があった。そのあたりも考慮してか、今回は1400mへ距離短縮。しっかり脚が溜まれば、待望の初勝利に近づける。

セゾンデフィーユ(牝、ダイワメジャー×ダヌスカズマイガール、美浦・稲垣厩舎)
デビュー戦は中位で脚を溜め、直線ではしっかり脚を伸ばし、勝ち馬から0・1秒差の2着。2戦目は序盤にかかった影響か、前走のような末脚が見られず10着に終わっている。今回は1F距離を短縮し、1400m戦に出走予定。初戦のように脚が溜まれば、巻き返しは可能だ。鞍上は松山騎手の予定。

●未勝利(牝馬限定)・東京芝1800m

オルグジェシダ(牝、モーリス×ソシアルクラブ、美浦・宮田厩舎)
昨秋のデビュー戦は3着。年明けの未勝利戦は1番人気に支持されたが、結果は8着。スタート後に不利があり、この影響から最後までスムーズに走らなかったようだ。その後は皮膚炎もあって間隔をあけ、今回は約3か月ぶりの実戦。追い切りの内容から、仕上がりも良さそうである。

●未勝利・京都ダート1800m

マスターライセンス(牡、サートゥルナーリア×トップライセンス、栗東・石坂厩舎)
3月30日の中京ダート1800m未勝利戦でデビュー。調教内容も良く初戦から勝ち負けと見ていたのだが、結果は勝ち馬から1・2秒離された4着。初めてのレースということもあり、若さが出てしまったようだ。競馬慣れも見込める2戦目で、再度期待したい。鞍上は川田騎手の予定。

◆4月27日

●1勝クラス・東京芝1600m

カザンラク(牡、シルバーステート×ヴィアンローズ、美浦・ 嘉藤厩舎)
兄は昨秋に重賞2連勝したシュヴァリエローズ(現5勝)。新馬戦を勝利し、格上げ初戦の前走は3着。「デビュー前から稽古駆けするタイプだけど、相変わらず気配は抜群。持ったままの手応えでも、楽々と好時計をマークしている。体も増え、見た目に厚みも出てきた」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

アスクセクシーモア(牡、キタサンブラック×アイムオールレディセクシー、栗東・福永厩舎)
2戦目の未勝利戦を好内容で勝ち上がり。続くチャーチルダウンズCは3番人気の支持を受けたが結果は6着。格上げ初戦のGⅢを、勝ちに行った形で、勝ち馬から0・5秒差なら悪くない。今回は堅実に自己条件の平場戦を選択。重賞出走の経験値を生かしたい。鞍上は戸崎騎手の予定。

●未勝利・東京芝2400m

レヴーズマン(牡、フィエールマン×ゴールドエッセンス、美浦・手塚厩舎)
初戦の1800mの新馬戦は勝ち馬から0・7秒差の5着だったが、距離を伸ばした前走の2400m戦は勝ち馬から0・2秒差の3着。上り3Fは最速をマークと、初戦から前進を見せた。「これまでは反応の渋いところが見られたが、徐々に馬自身に走る気が出てきたのか、追われてからの加速が良くなっている。父譲りのスタミナがあり、長距離適性は高い」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ワーキングデライト(牝、オルフェーヴル×ワーキングプライド、美浦・武藤厩舎)
新馬戦は、勝ち馬から0・4秒差の5着。2戦目は、上り最速で勝ち馬から0・2秒差の5着。同じ5着でも、内容は確実に良化している。これまで1800m、2000mと使ってきたが、今回は2400mに距離延長。近2戦の走りを見ると、プラスのイメージはある。鞍上は武藤騎手の予定。

●未勝利・京都ダート1800m

シュネーグロッケン(牡、ナダル×ハウナニ、栗東・清水久厩舎)
芝では結果を残せなかったが、ダートを使って成績が向上。「近親にソダシ(桜花賞など)がいる血統。ややワンペースな走りで、血統通りに適性はダート中距離。気性的に幼さが目立ち、馬具などを工夫して徐々に走りは改善。未勝利クラス突破は近い」と記者の話。前走は勝ち馬と同タイムの2着。今度は勝機だ。

◆2歳新規入厩

ベレシート(牡、エピファネイア×クロノジェネシス、栗東・斉藤崇厩舎)
母は8勝(有馬記念など)

フルムーン(牡、ロードカナロア×ムーンライトベイ、栗東・藤岡厩舎)
姉シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー)、シゲルピンクダイヤ(桜花賞2着)

フォンドルレール(牡、ルヴァンスレーヴ×ダンスウィズキトゥン、美浦・戸田厩舎)
半姉リンクスティップ(現1勝、桜花賞3着)

Mary’s Folliesの23(牡、父Into Mischief、美浦・堀厩舎)
兄カフェファラオ(フェブラリーSなど)、ルクソールカフェ(現4勝)

マルガ(牝、モーリス×ブチコ、栗東・須貝厩舎)
姉ソダシ(桜花賞など)、ママコチャ(スプリンターズSなど)

ビッグヒーロー(牡、コントレイル×アンナペレンナ、栗東・福永厩舎)
兄ビッグシーザー(現7勝、京阪杯)

※現役馬の成績は、4月18日現在