【日本ダービー】前人未到5勝目なるか!「一国の宰相になるより難しい」G1を4度制した“最強馬主”とは

サンデーレーシング4頭目のダービー馬シャフリヤール

サンデーレーシング4頭目のダービー馬シャフリヤール


「ダービーの馬主になるのは一国の宰相になるより難しい」――。

第二次大戦時にイギリスの首相を務めたチャーチル卿が語ったとされる有名な格言ですね。

意外と知られていませんがチャーチル自身、晩年は馬主として活動。身をもって体験された言葉だけに説得力があります。

競馬の本家イギリスと日本の違いこそあるものの、ダービーは世代の頂点を競うレース。毎年ハイレベルなメンバーが揃うこともあって勝つことは至難の業で、チャーチル自身がそうだったように一国の宰相になるより難しいかもしれません。

しかし、現実はどうでしょう。我が国では1回どころか4度も日本ダービー(G1、東京芝2400m)を勝っている馬主が存在。しかも1人ではなく複数いるんです!

1人目は2004年キングカメハメハ、05年ディープインパクト、16年マカヒキ、18年ワグネリアンで制した金子真人ホールディングス(金子真人氏名義を含む)。

先週のオークスを4番人気カムニャックで勝利後には、「勝つとは思わなかったからね~中略~勝ち慣れてる僕としても、最後は珍しく興奮したよ」と語るなど、G1を何度も制してきた名オーナーでさえも、ダービーやオークスといったクラシックの勝利は格別の感慨があることを示しています。

そしてもう1人が今年のダービーに豪華4頭出し!最多5勝目を狙うサンデーレーシングです。

▼サンデーレーシングのダービー制覇
11年1着 オルフェーヴル(1人気)
12年1着 ディープブリランテ(3人気)
15年1着 ドゥラメンテ(1人気)
21年1着 シャフリヤール(4人気)

日本競馬界を席巻するノーザンF系一口クラブの代表格として、これまで数え切れないほどの名馬を輩出。3頭出しで挑んだ2012年には2着フェノーメノとワンツーを決めるなど、もはや存在を抜きに競馬予想はできないほどの領域に達しています。

裏を返せばこれだけ強い馬を多数所有していても、まだ4回しか勝っていないとも言えるかもしれません。

皐月賞馬ミュージアムマイル、1番人気クロワデュノールの超強力布陣で挑む今年は上位独占の大チャンス。競馬に“絶対”は無いとはいえ、2頭のどちらかが第92代ダービー馬の称号を得る可能性は高いのではないでしょうか。

サンデーレーシングが前人未到のダービー5勝目を達成し、歴史に新たな1ページを刻むのか。いよいよ発走が迫った競馬の祭典を心ゆくまで楽しみましょう!