【宝塚記念】馬券率8割超え!「グランプリ制覇の条件」に近づいた魅惑の1頭

持ち前の先行力で好走が期待できるドゥレッツァ

持ち前の先行力で好走が期待できるドゥレッツァ


時期の移り変わりは早いもので、6月も半ばに差し掛かり北の大地では北海道シリーズが開幕。中央主場では上半期の総決算とも呼べる宝塚記念(G1、阪神芝2200m)が行われます。

春のG1レースで上手く当たらなかったとしても、このレースさえ的中すれば清々しい気持ちで春競馬を終われるもの。まずは人気別成績からチェックしていきましょう!

なお昨年度は阪神競馬場の改修に伴う異例の京都開催であったため、データから省いています。

▼宝塚記念の人気別着順成績(過去10年)
1~3[7-2-3-18] 複勝率40%
4~6[1-3-3-23] 複勝率23.3%
7~9[2-2-1-25] 複勝率16.7%
10~[0-3-3-53] 複勝率10.2%

直近5年は1~3番人気が勝利していますが、上位だけで決まることはほぼなく、09年のドリームジャーニーが制したレース以降、14年連続で1~3人気で決まっていません。したがって人気薄は2、3着に組み込む必要があるかと思います。

また言及しておかなければならないのは馬場についてです。梅雨時の開催ということで道悪になることが多く、過去10年で4回も稍重開催となっています。逆に言えば、特異な条件を味方につける馬が好走するためか、人気薄が来るのかもしれません。

続いて脚質別成績をご覧ください。

▼脚質別成績(過去10年)
逃げ [0-2-2- 6] 複勝率40%
先行 [7-1-2-27] 複勝率27%
差し [3-3-5-43] 複勝率20.4%
追込 [0-3-1-41] 複勝率8.9%
マクリ[0-1-0- 2]複勝率33.3%

なにより目立つのは先行馬の勝利数でしょう。舞台は直線の短い阪神内回りコースということもあって、基本的には前目のポジションで運べる馬が有利なレースです。

次にこのレースを予想する上で欠かすことの出来ない「上がり3ハロンのタイム」について紹介します。

▼上がり3Fが1位~5位の馬(過去10年)
[10-10-9-25] 複勝率53.7%


▼先行馬&上がり3Fタイム1位~5位(過去10年)
[7-1-2-2] 勝率58.3% 複勝率83.3%

馬場状態に関係なく速い上がりタイムを出せなければ、馬券に絡むのは厳しいのが宝塚記念!

ではどの脚質を選ぶべきか考えたときに、今年は例年より2週早い開催のため芝の状態も比較的良い状態であること。また天候の影響で稍重~重馬場になる可能性が高い、これらを踏まえると前に行ける馬で、速い上がりが使える馬が狙い目という結論に至りました。

過去の結果を見ても、先行しながら速い上がりタイムを記録した馬の勝率は58.3%、複勝率は83.3%と信頼できる数字となっています。この条件に該当しそうな1頭がドゥレッツァです!

これまでのレースではスローペースではありますが、最速の上がりタイムを記録して多くの勝利を挙げています。昨年のジャパンCでは、スタート直後は中団に位置するも、道中上がって先頭に立ち、全体4位タイの上がり3F33秒4をマークしました。

今回も先行馬群から離されない程度に追走することで、スロー寄りのミドルペースでレースが進むと推測。自在な脚質と確かな末脚を兼ね備えた宝塚記念を勝つための理想的なタイプで、23年菊花賞に続くG1・2勝目の期待は高まります!