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【府中牝馬S】相手が強敵(とも)ほど燃える!荒れる牝馬限定ハンデ重賞で注目の「格上キラー」
2025/6/21(土)

格上キラーとも呼べる個性を持つラヴァンダ
今年からマーメイドSを引き継ぐ形で、ハンデ戦として生まれ変わった府中牝馬ステークス(G3、東京芝1800m)。
阪神芝2000m時のマーメイドSはもちろんのこと、24年まで秋に行われていた別定G2の府中牝馬S(今年からG2アイルランドTとして施行)とも全く別物。予想に頭を悩まされているファンも多いでしょう。
こんなレースでこそ各馬のキャラ。「個性」に目を向けてみるのはいかがでしょうか。
前身のマーメイドSでは毎年のように、条件クラスからの格上挑戦馬が激走。東京芝1800mに舞台が替わった今年もアスコルティアーモ、カニキュル、ラヴァンダと3勝クラスに在籍する格下馬が参戦してきました。
特にカニキュルは52キロの軽ハンデとあって注目を集めそうですが、馬券的にイチ押しは人気の盲点になりそうなラヴァンダです。当時1勝クラスの身で出走した3歳春のフローラSは6番人気で2着。先ほど紹介したカニキュル(3着)に先着した実績があります。
その後も果敢に格上挑戦を繰り返し、秋華賞では桜花賞馬ステレンボッシュ(3着)と0秒1差4着。前々走の阪神牝馬Sでは8番人気で3着に激走しながら、自己条件に戻った前走3勝クラスのシドニーTは1番人気で2着に敗れました。
25年G2阪神牝馬S3着(8人気)
24年G1秋華賞4着(13人気)
24年G2フローラS2着(6人気)
ラヴァンダの個性を大相撲に例えれば、三役などの上位勢相手には無類の強さを発揮する反面、平幕同士の取り組みでは何故かコロっと負けてしまう。ひと昔前なら安芸乃島、最近では安美錦や大栄翔関などが近いイメージでしょうか。
この手のタイプは競走馬の世界にも少なくなく、「最強の1勝馬」として広く知られているエタリオウ(18年菊花賞2着など重賞2着4回)。牝馬では97年スイートピーS2着、クイーンS3着、秋華賞3着エイシンカチータなどの活躍例があります。
また2018年のマーメイドSでは、ラヴァンダと同じく格上挑戦で参戦したアンドリエッテが10番人気で勝利。同馬もチューリップ賞2着、オークス5着、秋華賞4着などG1重賞で好走歴がありながら、6歳まで3勝クラスに甘んじていました。
相手が強ければ強いほど能力を発揮できるのがラヴァンダの個性。重賞で複数回の好走歴がありながらハンデ54キロで出走できるのも魅力で、「格上キラー」とも言えるキャラがハンデ戦として生まれ変わった府中牝馬Sで発揮される舞台が整いました!
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