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【七夕賞】難解ハンデ重賞の最適解!ファンの願いを叶える「彦星馬」
2025/7/11(金)

七夕開催の19年に優勝へと輝いたミッキースワロー
七夕の日から数日遅れの開催と、どこか残念に思う中で行われる七夕賞(G3、福島芝2000m)。このレースも夏競馬の例に漏れず人気薄の台頭が珍しくない重賞となっており、好走馬の傾向が掴みづらい1戦です。
福島芝2000mはスタート直後から下って直線に入るコース形態のため、最初の3、4ハロンは速くなりがち。しかし、小回りコースと言えども他の競馬場と同様、逃げ先行馬が揃うと差しが利く展開となります。
昨年は先手を主張した馬たちがハイペースを作った結果、1~3着を中団につけた馬が独占。対して23年のレースは前半3ハロンこそ早いものの、道中は緩いスローペースで競馬が進み、道中2番手からセイウンハーデスが快勝。2着にも先行したククナが粘り込みました。
直近2年における好対照の結果は、レース展開を読むうえで着目すべき点がコース形態ではなく、「出走メンバーの脚質」であることを意味しています。
逃げ[0-1-0- 9] 複勝率10%
先行[7-3-3-23] 複勝率36.1%
差し[3-6-7-42] 複勝率27.6%
追込[0-0-0-46] 複勝率0%
直線の短い福島コースにも関わらず、逃げて2着に粘り込んだのは1頭のみ。また追い込みで好走した馬は1頭もいないのもポイント。道中後方に控えていても勝負所でポジションを押し上げており、極端な脚質だと馬券に絡むのが難しいことがわかります。
一方、先行と差しは甲乙つけがたい成績。勝率及び好走率なら先行、1~3着馬の数なら差しに軍配が上がります。
そこで注目は冒頭で紹介した「出走メンバーの脚質」です。今年は何が何でも先手を主張しそうな馬は見当たらず、前走の新潟大賞典を逃げて勝利したシリウスコルト、全8戦中4戦で4コーナー先頭の競馬をしているコスモフリーゲンがレースを引っ張りそうです。
どちらも今回は上位人気に支持されそうな有力馬。また2頭以外にも前に行きそうな馬が複数いることから、それなりに道中のペースは流れると予想します。
そのような展開になれば22年の勝ち馬エヒトのように、先行集団の一角に構え、4角あたりから仕掛け始めて、先行馬を捕まえて差し切るような走りをしてくれる馬がベストだと考えました。
そこで注目するのがシルトホルンです。前走のジューンSや今年の小倉日経賞では、ある程度前目の位置に付けつつ逃げ馬を目標にして、勝負所でポジションを押し上げ2着に入りました。今回もこのような形の競馬をすれば自ずと結果が出ると思います。
3走前の小倉大賞典は着外とはなりましたが、これはスタートが決まらずに後方からの競馬になってしまっただけですので、結果は度外視しても大丈夫でしょう。
前走で見せた逃げ馬を目標に置く巧みな立ち回りこそ、この難解なレースを勝ち切るための「最適解」。得意の好位差しが叶えば、ファンが待ち望んだ「彦星」となる資格を秘めた1頭です!
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