【2歳馬情報】名牝サロミナの仔を筆頭に、話題の良血馬がデビュー!

今週末は伝統の中距離G1、天皇賞・秋が行われる。まぎれの少ない東京を舞台に実力馬たちがしのぎを削る。その一方で、未来のスター候補たちが次々とデビューを迎える。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆11月1日

●東京芝1600m

イトシサ(牡、インディチャンプ×アルビアーノ、美浦・田中博厩舎)
母は4勝(スワンSなど)。姉アヴェラーレ(関屋記念)。セレクトセール1億2100万円(税込)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)は内目をまわったこともあり、ウッド6F80秒4-11秒5の好時計をマーク。デビューへ向け急ピッチに仕上げが進んでいる。

レッドアヴィオン(牡、エピファネイア×レッドアヴァンセ、美浦・手塚厩舎)
母は4勝(ヴィクトリアマイル3着)。兄レッドエヴァンス(現3勝)。追い切りはウッド5F69秒0-11秒9。「上は気難しい馬が多かったけど、こちらは落ち着きもあって、今のところ操縦性も問題ない。綺麗なフットワークで、芝で切れそうなイメージがある」と記者の話。鞍上はレーン騎手の予定。

ダノンクラウディア(牡、ダノンスマッシュ×ダイワパッション、美浦・森一厩舎)
母は4勝(フィリーズレビューなど)。兄エポカドーロ(皐月賞)。追い切りはウッド5F67秒3-12秒0の時計が出ている。

●京都芝2000m

サリエンテ(牝、キズナ×サロミナ、栗東・池添厩舎)
兄サリオス(朝日杯FSなど)、姉サラキア(府中牝馬S)、サフィラ(阪神牝馬S)。追い切りはCW5F69秒4-11秒4。「母の産駒は馬格に恵まれた仔が多いが、この馬は兄姉以上のパワフルな馬体。牝馬ながら550〜560キロもあり、迫力満点。これだけの巨体だけに完成度は低いが、秘める素質はかなりのモノ」と記者の話。鞍上はCデムーロ騎手の予定。

シャドウマスター(牡、キタサンブラック×シャドウマリア、栗東・杉山晴厩舎)
母は1勝。姉キミノナハマリア(現4勝)。追い切りはCW6F83秒4-11秒5の時計が出ている。鞍上は北村友騎手の予定。

●京都ダート1800m

ラジャブルック(牡、ナダル×リャスナ、栗東・高野厩舎)
母は2勝。おじステファノス(富士S)。1週前は坂路55秒7-12秒8と目立たないが、10月9日には坂路53秒9-12秒4の時計を出している。

◆11月2日

●東京芝2000m

アローメタル(牡、キズナ×ミスベジル、美浦・木村厩舎)
母は北米GⅠCCAオークス3着。兄Gun It(北米GⅠ4着)、ルディック(現3勝)。追い切りはウッド6F82秒3-12秒2の時計が出ている。

●東京芝1600m(牝馬限定)

ペスキエーラ(牝、ロードカナロア×リナーテ、栗東・須貝厩舎)
母は6勝(京王杯SC2着)。兄フォルラニーニ(現2勝)、おじサトノダイヤモンド(有馬記念など)。追い切りはCW6F69秒2-11秒5。「長めからビシッと追い切られており、ここまで順調な調整過程。動きは水準にある。胴が詰まり気味のマイラー体型で、距離には限界がありそう。オークスというよりは桜花賞向き」と記者の話。鞍上はCデムーロ騎手の予定。

モートンアイランド(牝、モーリス×モシーン、美浦・手塚厩舎)
姉プリモシーン(東京新聞杯など)、兄ダノンエアズロック(現3勝)。追い切りはウッド5F68秒5-11秒7。鞍上はルメール騎手の予定。

●京都芝1600m

アクアアイ(牝、ドレフォン×アドマイヤセプター、栗東・四位厩舎)
母は5勝(京阪杯2着)。兄デシエルト(現6勝、中日新聞杯)、姉スカイグルーヴ(京成杯2着)。1週前は坂路54秒4-12秒3。2週前の坂路では52秒9-12秒3の時計を出している。

●京都ダート1400m

アームズレジェンド(牡、ダノンレジェンド×アームズトウショウ、栗東・上村厩舎)
兄アームズレイン(現6勝、根岸S2着)。1週前は坂路52秒3-12秒4。2週前のCWでは6F82秒3-11秒2、3週前のCWでは終いの2F11秒2-11秒2と好タイムを連発している。

◆新規入厩

ラヴズプレミアム(牡、エピファネイア×ラヴズオンリーユー、栗東・矢作厩舎)
母は8勝(香港Cなど)、おじリアルスティール(ドバイターフなど)

※現役馬の成績は10月24日現在