【京王杯2歳S】波乱の登竜門で新星誕生!? 未来の主役がここにいる!

ここを制して3歳マイル王となった昨年優勝馬パンジャタワー

ここを制して3歳マイル王となった昨年優勝馬パンジャタワー


今後のG1戦線に直結するこの時期の2歳重賞。ただ、戦歴が少ないため予想は難しく、人気馬同士で決まるケースは多くはありません。

事実、今週行われる京王杯2歳S(G2、東京芝1400m)では、過去5年の好走馬15頭のうち、3番人気以内で馬券に絡んだのはわずか3頭。まさに“波乱含み”の重賞と言えるでしょう。

そんな混戦を昨年制したのがパンジャタワー

9月の中京芝1200mでデビュー。やや出遅れながらも徐々にポジションを上げ、接戦を制して初陣を飾りました。続く京王杯2歳S(稍重)は8番人気と伏兵扱いでしたが、中団でしっかり脚を溜め、直線の勝負所で一気に外から強襲。粘るマイネルチケットをゴール前で差し切って優勝しました。

その後の2重賞では持ち味である鋭い脚を発揮できず結果を残せませんでしたが、再び低評価の立場で挑んだNHKマイルカップでは、大外から豪快に伸びて先行勢を差し切り、堂々の3歳マイル王に輝きました。

初の海外遠征となった前走ゴールデンイーグルでは、重馬場や外枠の影響で結果は5着。それでも掲示板を確保し、あらためて地力の高さを示しています。

そこで気になるのは、昨年のパンジャタワーのようなパフォーマンスを見せる馬が、今年も現れるのか否か。

現行条件となった2001年以降の勝ち馬の前走を見ると、最も多いのがパンジャタワーと同じ“前走新馬組”(24頭中4頭)。

今年該当するのは、雨の中行われた東京1600mをクビ差で勝利したシュペルリングと、京都1400mを2馬身差つけて勝利したミルトベストの2頭。

この2頭の走りにも注目しながら、未来のスター候補が羽ばたく瞬間を見届けましょう。