【マイルCS】上がり勝負に頼れない京都でこそ狙える!復活の気配漂う伏兵牝馬!

久々のG1勝利に期待がかかるチェルヴィニア

久々のG1勝利に期待がかかるチェルヴィニア


今週はマイルチャンピオンシップ(G1、京都芝1600m)が行われます。

主役候補はG1馬のジャンタルマンタル、ソウルラッシュ、アスコリピチェーノ3頭でしょうか。ただ、18年を除けば毎年必ず6~10番人気の伏兵が馬券に絡んでおり、今年も人気薄から狙える馬を見つけたいところ。

予想をする上で押さえておきたいのは、安田記念とマイルCSはいずれもマイルG1ではありますが、求められる適性は意外と異なるという点。

▼安田記念上がり5位以内の馬(21~25年)
[3-4-4-15] 複勝率42.3%


▼マイルCS上がり5位以内の馬(京都の直近5年)
[4-1-3-18] 複勝率30.8%

東京マイルは直線が長く、速い上がりが必須。実際に今年の安田記念では上がり2位のガイアフォース、ソウルラッシュが馬券に絡んでいます。

しかし、京都外回りで行われるマイルCSは「末脚だけでは届かない」レース。もちろん速い上がりが使える馬も強いですが、ある程度の位置取りも重要になります。

その、カギとなりそうな位置取りのデータが次の通りです。

▼4コーナー8番手以内の馬
[2-5-2-38]複勝率19.1%

●主な好走馬と4角通過順
24年
2着エルトンバローズ(8番手)
3着ウインマーベル(2番手)

23年
2着ソウルラッシュ(8番手)

19年
1着インディチャンプ(5番手)
2着ダノンプレミアム(3番手)

18年
1着ステルヴィオ(5番手)
2着ペルシアンナイト(7番手)
3着アルアイン(2番手)など

※京都開催の過去5年(17~19年.23~24年)のデータに基づく

勝ち馬こそ多くありませんが、毎年のように馬券内に食い込む馬を輩出するのが4コーナーを8番手以内で迎えた馬。昨年もウインマーベルやエルトンバローズが該当しました。

18年に至っては馬券圏内3頭すべて該当。先行策でしぶとく粘ったアルアイン、中団の内から伸びたペルシアンナイト、そして好位追走から差し切り勝ちを決めたステルヴィオと、いずれも“後ろすぎない位置”から直線を迎えたことで結果を出しています。

こうした傾向を踏まえ、今回推奨するのはチェルヴィニアです。

昨年の牝馬クラシック二冠馬ですが、今年は結果に結びつかない競馬が続いています。ただ、オークスや秋華賞では中団で脚を溜めて差す形で結果を残してきたように、ある程度の位置から良い脚を使うことを武器としています。

近走は「最後の脚が使えていない」と陣営は話していますが、今回はマーカンド騎手が初騎乗。同騎手が大きく下げて構える形は考えにくく、中団あたりで運びつつ本来の伸びを引き出してくれるのでは、と期待します。

コース適性に関しては、同じ京都外回りの京都記念は休み明け・稍重・スローペースと条件が噛み合わなかっただけで、適性を否定できる材料にはなりませんし、2走前のしらさぎSで中団前目からしっかり脚を使って好走していることから、マイルは問題ないでしょう。

強豪マイラー相手とはなりますが、牝馬二冠馬の底力に改めて期待したい一戦です。