【2歳馬情報】偉大な母の魂を受け継ぐ。ジェンティルドンナの娘など良血馬がデビュー!

今週末の阪神JF、そして来週の朝日杯FSと、現2歳世代の頂点を決めるレースが続く。早くも頭角を現した馬たちが激突する一方で、未来の主役が潜んでいる新馬戦にも目を向けたい。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆12月13日

●中山芝1800m

ブラッキッシュ(牡、キタサンブラック×シネマトグラフ、美浦・木村厩舎)
母は2勝。おじサトノソルタス(共同通信杯2着)、おばパシフィックギャル(アルテミスS2着)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド6F82秒3-11秒9の時計をマークしている。

セツナサ(牡、サートゥルナーリア×ホロロジスト、美浦・武井厩舎)
母は北米GⅡ勝ち馬。セレクトセール2億3100万円(税込)。追い切りはポリトラックで、終い重点に1F11秒台前半の時計。2週前はウッドで5F67秒8-11秒5。「この厩舎らしく乗り込み量は、新馬戦としてはかなり豊富。追う毎に動きの質が良くなり、水準値以上のタイムも出ている」と記者の話。鞍上はマーカンド騎手の予定。

●中山ダート1800m

フォルマシオン(牝、オルフェーヴル×カルマート、美浦・菊沢厩舎)
母はオープン特別時代の紫苑Sなど3勝。姉リトミカメンテ(3勝)。追い切りはウッド6F82秒8-11秒9の時計が出ている。鞍上は横山武騎手の予定。

●阪神芝1800m

アルジェンテーラ(牝、ドレフォン×ジェンティルドンナ、栗東・斉藤崇厩舎)
母は10勝(牝馬3冠など)。姉ジェラルディーナ(エリザベス女王杯など)。 追い切りはCW5F69秒2-11秒2。「大き過ぎず小さ過ぎず丁度いいサイズ感。気の強さが随所に伺えるが、コントロールは利く範囲内。姉と比べて、こちらはスピードタイプかな。距離がどこまで保つか」と記者の話。先日亡くなった偉大なる母へ、デビュー勝ちの吉報を届けたい。鞍上は団野騎手の予定。

サガルマータ(牡、コントレイル×コンヴィクションⅡ、栗東・福永厩舎)
母はアルゼンチンGⅠ勝ち馬。姉レヴェッツァ(3勝)。セレクトセール5億7200万円(税込)。12月6日の阪神芝2000mの予定を1週伸ばし、当レースでデビュー予定。追い切りは坂路55秒0-13秒1。2週前にはCWで6F82秒2-11秒7の時計を出している。鞍上は川田騎手の予定。

●中京芝2000m

イベントホライゾン(牡、ハービンジャー×ライツェント、栗東・池江厩舎)
姉ディアドラ(英GⅠナッソーSなど)、兄フリームファクシ(現5勝、きさらぎ賞)。セレクトセール3億800万円(税込)。1週前の阪神芝2000m戦を予定も、1週伸ばして当レースでデビュー予定。追い切りはCW6F80秒9-11秒3の好時計をマークしている。

コティノス(牡、サートゥルナーリア×ココファンタジア、栗東・須貝厩舎)
母は3勝。おじステファノス(富士S)。追い切りはCW6F81秒0-11秒3と速い時計をマークしている。

シルバーリム(牝、シルバーステート×ヒカルアモーレ、栗東・中村厩舎)
母は2勝。兄モンドデラモーレ(現1勝、ファルコンS2着)、シュペルミエール(日経新春杯3着)。追い切りはCW6F83秒8-11秒7の時計が出ている。なお翌日の阪神芝2000m戦でデビューの可能性もある。

◆12月14日

●中山芝1600m

ロデオドライブ(牡、サートゥルナーリア×ビバリーヒルズ、美浦・辻厩舎)
母は2勝。おじカンパニー(天皇賞・秋など)、レニングラード(アルゼンチン共和国杯)、ヒストリカル(毎日杯)。追い切りはウッド5F66秒5-12秒1。鞍上は北村宏騎手の予定。

●阪神芝2000m

ページターナー(牡、エピファネイア×コールバック、栗東・中内田厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。セレクトセール2億8600万円(税込)。追い切りはCW6F83秒1-10秒9。「500キロ以上はありそうな好馬体。パワーに加え瞬発力も備えており、総合的に見ても能力は高そう。稽古も十分動けているだけに、初戦から勝ち負け濃厚」と記者の話。コールバックの仔はこれまでのPOGでも注目されながら不運にも結果は出なかったが、今度こそ当たりの予感。鞍上は川田騎手の予定。

ブラックシャリマー(牡、キタサンブラック×フォークレジェンド、栗東・杉山晴厩舎)
近親コントレイル(クラシック3冠など)。追い切りはCW6F82秒0-11秒1と全体、上がりともに上々の時計をマークしている。

※現役馬の成績は12月5日現在