【阪神JF】一戦ごとに成長を見せるショウナンカリス、更なる飛躍へ!

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着実な成長を感じさせるショウナンカリス

着実な成長を感じさせるショウナンカリス


阪神JF
ショウナンカリス
伊藤祥徳調教助手

——前走のファンタジーステークスは2着でした。レース内容を振り返ってください。

伊藤助手(以下、伊):課題であるコントロール面で幅を見せてくれましたし、次にマイルの大きいところを目指すにあたって期待値が上がる内容でした。関西圏へ輸送しても体が増えていましたし、レース内容、長距離輸送を含めて北海道での経験が生きたかなという印象ですね。

2走前のすずらん賞から短期間で幅広い成長を見せてくれて、収穫が大きいレースでした。

——この中間の過ごし方を教えてください。

伊:放牧に出さず厩舎に置いて、阪神ジュベナイルフィリーズを目標に調整させてもらっています。

——12/4(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

伊:まずマイルを戦うことを加味した内容にしたかったということ、1週前なので肺機能を高めるためにビッシリ負荷をかけたかったということ、あとは競馬に行って最後まで集中力を保てるようにゴール板を過ぎてもしっかり追うということの3点をテーマとして考えていました。

この子は脚が速くて2馬身くらいの差ではアッサリ追いついて負荷がかからないので、前と4、5馬身あけて追走する形の3頭併せでやりましたが、前をしっかり捕まえて半馬身抜け出しました。乗り手のリアクションにも応えてくれて、良い1週前追い切りができたと思います。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

伊:推進力があるところは変わらず、そのなかでモタれずに走れるようになって更にバランスが整ってきたと思います。以前に比べてウッドでも力強く走れています。

フィジカルが成長して苦しまずに走れるようになったことで気持ちに余裕が生まれて、折り合いも含めて走りの質が上がっていると思います。マイルで戦う上でとても良い傾向だと思います。

——阪神競馬初参戦です。阪神芝1600という舞台適性への見通しは。

伊:ゆったり走れるコースですし合うのではないか、と思っています。コーナーリングが得意でスピードの乗りも良いので、最後の直線で良いところへ出せれば終いに良い脚を使ってくれると思います。前走の京都に続いて、今回も関西圏への輸送をクリアしてくれると思います。

——G1初挑戦です。レースへ向けて意気込みをお願いします。

伊:彼女にとって初めてのG1で、お客さんの数が増えるなか、どれだけメンタル面の落ち着きを保てるかがひとつのポイントだと思います。前走からの短期間でメンタルも成長を見せていますし、ビッグタイトル獲得に向けて期待感を持たせてくれます。

今回だけでなく来年も大舞台に挑戦していきたいですし、それに向けて弾みがつくようなレースをしてくれればと期待しています。