【ホープフルS】波乱のイメージとは裏腹?データが語る真実とは!?

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ここから飛躍を遂げた19年優勝馬コントレイル

ここから飛躍を遂げた19年優勝馬コントレイル


先週の朝日杯FSに続き、今週は中距離路線の2歳王者を決めるホープフルS(G1、中山芝2000m)が行われます。

近年は波乱の印象が強く、昨年は17番人気のファウストラーゼンが豪快なまくりで3着に好走。22年には14→7→6番人気で決まり、3連単246万円の高配当が飛び出しました。

一方で、そのイメージとは裏腹に上位人気馬は非常に堅実な成績を残しているのはご存じでしょうか?

▼G1昇格後の上位人気馬成績(過去8年)
1~3人気[7-4-2-11]複勝率54.2%

1人気[6-0-0-2]勝率75.0%

17年のG1昇格以降を振り返ると、人気馬の信頼度は想像以上。特に1番人気は過去8年で6勝と、ファンの期待に応える結果を残している点が大きな特徴です。

条件は異なるものの同じ2歳王者を決める、先週の朝日杯FSでもデータ通り1~5人気馬が掲示板を独占。この時期の2歳G1は、これまでのレースで高いパフォーマンスを示してきた馬が、そのまま大舞台でも力を発揮する傾向が強いと言えるでしょう。

昨年のクロワデュノールは、他馬を圧倒した新馬戦と、決して万全ではない状態で勝ち切った東スポ2歳Sの内容が高く評価され1番人気に支持されると、本番でも能力差を感じさせる走りで、見事にホープフルSを制しました。

また、後に無敗の三冠馬となるコントレイルも、2戦2勝でこの舞台へ。特に上がり33.1秒を記録しレコード勝ちを収めた東スポ杯2歳Sの衝撃的な内容が評価され1番人気となりましたが、それに応えて完勝。その後の飛躍につながっていきました。

今年のメンバーを見ると、無敗の重賞馬ジャスティンビスタショウナンガルフの2頭が上位人気候補。さらにリステッドを制したバドリナートアンドゥーリルも有力な存在です。

他にも支持を集める馬は出てきそうですが、今年もやはり鍵を握るのは上位人気馬、とりわけ1番人気の走り。この舞台で「能力の違い」を見せつける存在が現れるのか、この一戦をしっかり見届けたいところです。