【オーシャンS】着順だけで切るのは危険?逆襲候補に浮上する1頭

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引退を迎える西園正都師が送り出すビッグシーザー

引退を迎える西園正都師が送り出すビッグシーザー


今週行われるオーシャンS(G3、中山芝1200m)は、春の大一番・高松宮記念への出走権が得られる重要な前哨戦。今年はG1馬が2頭に加え、その他重賞馬7頭と、例年以上に骨のあるメンバー構成となりました。実力馬が順当に力を発揮するのか、はたまた人気に隠れた伏兵が台頭するのか、非常に予想のしがいがあるレースです。

そこで今回は、好走傾向にある前走レースから考察していきます。

▼オーシャンSの主な前走レース(過去5年)
シルクロードS(G3) [2-2-2-11] 複勝率35.3%
京阪杯(G3) [1-1-0-4] 複勝率33.3%
阪神C(G2) [1-0-1-4] 複勝率33.3%
北九州短距離S(OP) [0-0-0-14] 複勝率0.0%

出走数が最も多いのはシルクロードS組の17頭で、北九州短距離S組の14頭が続きます。

ただし北九州短距離S組は馬券圏内ゼロと苦戦傾向が顕著。昨年から日程が詰まり中1週となった影響もあり、昨年は1頭のみ、今年は出走馬はいません。

一方、シルクロードS組は出走数が多いにもかかわらず複勝率35.3%と優秀な数字を記録。京阪杯や阪神Cと同水準に見えますが、母数を踏まえると信頼度はこちらが上と見ていいでしょう。

つまり、狙いの中心はシルクロードS組。ここからさらに条件を絞っていきます。

▼前走シルクロードS&0.6~0.9負け(過去5年)
[1-0-2-3] 複勝率50%

●好走馬と4コーナー通過順
24年 3着 バースクライ(7番手・上がり最速)
22年 3着 ビアンフェ(1番手)
21年 1着 コントラチェック(2番手)

実はシルクロードS組で馬券に絡んだ馬は、いずれも敗れていた馬。なかでも0.6~0.9秒差負けに該当した馬は、好走6頭中3頭を占めており、このデータは要注目でしょう。

0.6~0.9秒差は能力差が決定的とは言い切れず、着順の印象で評価を落としやすいゾーン。実際、この着差で敗れた馬のうち馬券圏外だった3頭はすべて4角10番手以下でした。

一方、好走した3頭は7番手から上がり最速を記録した馬が1頭、残る2頭は1・2番手から粘り込み。前で運べるか、上位の上がりを使える脚があれば巻き返しは可能と考えられます。

この条件に当てはまる推奨馬がビッグシーザーです。

前走は骨折明け初戦。スタートでつまずき後方からの競馬となり12着でしたが、勝ち馬とは0.6秒差。メンバー2位の上がり32.9秒をマークしており、想定外のレースでも地力の高さは十分示しました。

本来は好位から長く脚を使うタイプ。先行勢が揃う今回は理想のポジションを取れない可能性もありますが、一昨年のオーシャンSでは中団から速い上がりで2着に好走しており、展開に応じた立ち回りも可能です。

前走の着順だけで評価を落とすようなら、馬券妙味は十分。引退を迎える西園正都師にとって最後の重賞挑戦という点も含め、注目したい1頭です。