平林雅芳 2歳観戦記(10/2.3)

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トピックス

土曜阪神1R
2歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.55.4

勝ち馬
グレープブランデー(牡2、栗東・安田隆厩舎)

先週の新馬戦惜敗から即、鞍上に福永Jを配しての連闘策で出てきたグレープブランデー。ポンとスタートも決めて先手での競馬。終始引き付けての逃げを展開して息も十分入れての直線、しっかりとした脚色で待望の勝利をゲットした。

今日は普通にゲートを出たグレープブランデー。スッと前でレースが出来た。先手を無理なく取った感じである。2番手に外からチーフミッチーが続く。結局、このままの位置取りで4コーナーまで進んでいる。
逃げて1000メートルを1.03.8とマイペースの逃げとなった。相手のダートムーアは終始馬の中、4コーナーを好位の4番手で回り、直線入り口では上手く開いた真ん中を通って前を追う。
残り1ハロンから一騎打ちの様相となって、前を行くグレープブランデーを追うダートムーアとなった。共にステッキが飛ぶ追い合いであったが、結局、一度も他馬に並びかけられずにグレープブランデーの逃げ切りとなった。

最後の3ハロンが12.9~12.8~12.5と乱れなく、末に切れを増すラップとなっている。グレープブランデーは、かなりな大きな飛びで前脚を伸ばす走法、あれならば芝でもいいのではなかろうか。
2着のダートムーアは、2回とも福永Jの馬にやられている。相手が悪い感じだが、次走はもう勝ち上がるだろう。

離れた3着にナムラカンタベリー。芝の初戦から大きく変わったものだが、ダートムーアの後を追う様に4コーナーで中を割って出てきた。これも悪くない伸び脚であった。
4着ヒデノオーカンも前走よりは内容はいい。5着トーホウジャパンは数字はともかくも、パドックから重めに映っていて反応が今ひとつの感じであった。でもレベル的には悪くない戦いであったはずだ。


土曜阪神2R
2歳未勝利
芝1400m
勝ちタイム1.22.0

勝ち馬
エーシンチャージ(牡2、栗東・川村厩舎)

前走も3着馬を離しての2着と、もうそこまで勝利の雰囲気が漂っていたエーシンチャージ。3番手を進み、直線入り口でもパカッと前が自然に広がると突き抜けた。勝つ時はこんなもの。猛追した福永Jアマノレインジャーを退けての勝利であった。

後でビデオでよくよく見ると、ゲートが開いた瞬間にはエーシンチャージが一番後ろである。開く前に中で立ち上がっているのも確認できた。ゲートの出が良くなかったエーシンチャージであるが、その後が速い。押して前へと出て行き、1ハロン手前あたりでは5番手グループのいちばん内ラチ沿いに位置している。前が、先頭がシゲルジュウヤクで、2番手がエンジョイタイムとアマノレインボーの3頭がいて、その後ろが団子状態になっている位置取りである。

2ハロンを行ったあたりではもう3番手で、先頭から3馬身ないところまで上がってきている。後は外のアマノレインボーと並びながら息を入れて4コーナーへと向かっているのだが、前半3ハロンが34.5と追走するのにも楽な、そう速くないペース。そして、外2番手を進んでいたエンジョイタイムがコーナーリングで外へもたれかげんで回り、内がかなり開いてスペースが俄然開いている事は何よりだっただろう。
カーヴを回って直線へ入ってきた時には労せずに2番手で、逃げるシゲルジュウヤクの直ぐ傍を走っている。外では立て直しているエンジョイタイムと、その外をステッキを入れているアマノレインボーだが、エーシンチャージの和田Jの手応えは持ったまま。そして残り1ハロン手前あたりから前のシゲルジュウヤクを交わしにかかって、追い出した。

本当ならばかなりの差を開けていたはずの有利な態勢でレースを進めたエーシンチャージだが、残り100メートルあたりから馬自身が内へもたれだした様子。激しくステッキで矯正する鞍上だったが、その間に後ろが3頭並んでまた追い迫ってきた。
4コーナーでスムーズに行っていたわリには最後はそんなに楽勝とはいかなかったエーシンチャージだったが、まずはチャンスはものに出来た様子であった。

2着争いが接戦で、外のアマノレインボーが何とか伸びて2着だが、中のエンジョイタイムとはハナ差の際どいもの。あの4コーナーでの外へ逃げ気味なところがなかったらと惜しまれるエンジョイタイムであった。


土曜阪神4R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.50.2

勝ち馬
リベルタス(牡2、栗東・角居厩舎)

パドックで金子オーナーの姿も見え、期待のディープインパクト産駒のデビュー戦のムードが漂う。オンファイア産駒のファイアアローが逃げたが、この距離の事、いつもどおりの1.03.5のユッタリ競馬で、4コーナーで早めに動いたリベルタスが進出。手応えからすればもっと離して勝つかと思ったリベルタスの手応えだったが、ディープ産駒対決を決してダノンシャークを退けた。

外のダイヤノゲンセキがいちばんいいスタートだったが、ダノンシャークとファイアアローもダッシュが利いて直ぐに前へと出て行く。結局オンファイア産駒のファイアアローが先手。内の馬の動きを見ながら入ってきてマイペースの逃げとなる。ダノンシャーク2番手、ダイヤノゲンセキ3番手だが、ほとんど差はないぐらいの位置取り。

前半3ハロンが37.3とゆったりなペース。その後、3コーナーのカーヴへを曲がり4ハロンを過ぎるあたりで、リベルタスの位置は馬群のちょうど真ん中の外め。先頭から最後尾の出遅れたエクスプライドまででも8馬身ぐらいの間隔であろうか。
残り800のハロン棒あたりで少し前に上がって来たリベルタス。前から4馬身もないところで、目の前にはダイヤノゲンセキがいる。ここらからペースが少し上がるところ。

4コーナーのカーヴのところにある残り600のハロン棒では、ほとんど前4頭が並ぶ様な間隔で回ってきた。いちばん内がファイアアロー、すぐ隣りがダノンシャークだが、その外ダイヤノゲンセキがやや外へ首が流れ気味で膨れ加減、鞍上が必死で手綱を右へと絞っている。
その外がリベルタス。当然に皆が持ったままの手応えだ。

そして生垣の切れ目を過ぎて再びラチが続く残り400メートルあたりで前5頭の隊列となり、最内のファイアアローが脱落。いちばん外へ後ろのデンコウジュピターが加わり4頭並びとなる。
オレンジ棒の300メートル標識あたりでは、最内のダノンシャークが半馬身ぐらい前に出ていたか。外のリベルタスにさらに外のデンコウジュピターの勢いもいい。
その後の攻防で、ダノンシャークに迫っていくリベルタスが、最後はクビ差前に出てゴール。デンコウジュピターは最後伸びが止まったのか、2馬身差の3着であった。

ステッキもそんなには入れてはいなかったリベルタスの福永J。勢いがついたゴール前はダノンシャーク共々に手綱を押すだけのアクションだった。
けっこう大きな飛びで走るリベルタス。ゴール前の3ハロンは11.5~11.0~11.3のラップであった。長い脚を使った格好になったリベルタス。でもゴール前の加速の感じからはまだ余裕さえもあったはず。

ディープインパクト対決を制したリベルタスだが、パドックで見ている印象では後脚の方が前よりも高い感じで、全体のバランスもまだまだと見受けた。逆にダノンシャークの方は、小さいながらも雰囲気のある馬と思わせる馬体だった。これからどんどんと馬体は成長して変わって行くはず。

今後、何度となく戦っていくライバルであろう両馬。今日はリベルタスに凱歌があがった、そんな感じであった。


土曜阪神9R
ききょうS
芝1400m
勝ちタイム1.22.3

勝ち馬
オースミイージー(牡2、栗東・沖厩舎)

朝の2歳未勝利戦よりも遅い勝ち時計となったのだが、それもそのはずで、前半3ハロンが36.1とかなりなスローの流れを演出したオースミイージーが、直線も多少のフラつきはあったが、初戦よりはましで後続をシャットアウトしての勝利。新馬、2戦目と連勝したが、内容が断然に良くなっている感じであった。

トキノゲンジが外枠発走となった。そのトキノゲンジが立ち上がる瞬間のゲートとなり、少し遅れてしまった。内からオースミイージーがスッと出て行き、先手となり、タイセイファントム、外のエーティーガンダムと、前のグループとなる。外のスカラプレイはあまり行く気がなかったのか後方から3頭目の位置である。
2ハロンぐらい行った時に、先頭のオースミイージーの渡邊Jが、股の下から後ろを見るぐらいに後ろの馬が来てない感じを受けた様子。ここらでは2番手にエーティーガンダムが上がって、先頭から2馬身ぐらい後ろ。そこから3馬身ぐらい後ろにエーシンブランが馬を間に置いて続く。スカラプレイはまだその後ろである。

3ハロンを過ぎたが、何と前半3Fが36.1のスローな流れとなっている。引き付け逃げとなったオースミイージーは、2番手に1馬身の差で前を行く。その割りには縦長の展開である。
さすがに4コーナーのカーヴにかかっていく時には、2番手のエーティーガンダムがオースミイージーに並びかけようと上がっていく。
しかしやや仕掛け気味となって先頭のままで直線に入ってきたオースミイージー。残り300メートルを切ったあたりで、もう後続も直ぐ後ろまで迫ってきた。しかしエンジン全開となったオースミイージーは、鞍上の渡邊Jのステッキが左に替わってからまた伸び出して離しにかかった。

スカラプレイは残り200のハロン棒あたりで、2番手グループの外めに並んだ時の手応えから前をもと思わせるものだったが、その後が思う様に詰められていない。後でラップを調べてみると、最後の2ハロンが11.2~11.2と相当な切れを要求されていた。その11.2のトップスピードのところを、前を交わす勢いを出すにはちょっと難しい数字である。かくしてオースミイージーの逃亡劇がまんまと成功となったものである。

今日も最後のゴール前は内へもたれていたオースミイージー。残り1ハロンあたりでは外からステッキを入れていた様にしっかりした脚どりだったが、ゴールの少し前あたりでは、逆に内へもたれて手綱で矯正しているシーンもあった。
でも初戦の時よりはグンとましになった感じでもあり、何せ切れがある。ハーツクライ産駒は、本当に逃げて良し差してよしと、レパートリーに富んでいる。これからどんな馬に化けていくのかのオースミイージー。次の戦いが楽しみとなってきた。


日曜阪神1R
2歳未勝利
芝1200m
勝ちタイム1.09.7

勝ち馬
シルクマイベスト(牡2、栗東・山内厩舎)

おそらくそんなに産駒もいないだろうチアズブライトリー。実は、朝に床の間に飾ってある馬の写真が曲がっていたのを直した。それがこのチアズブライトリーのウイナーズサークルでの写真。何か因縁を感じる勝利であった。2番手から抜けて勝ったものだが、道中はちょっとお行の悪いところを見せてはいたが、相手にやや恵まれた感もあった。

ゲートを出て最初だけ、一番内のシゲルホンブチョウマキハタファントムが先手争いをしたが、結局内が引いてマキハタファントムの逃げとなった。外から押して押して行ったシルクマイベストが、行き脚がついて前に取り付いたのが2ハロン付近。もうここらではマキハタファントムがペースダウンしており、逆にシルクマイベストは勢いついていて、鞍上が抑えるので馬は頭を上げてしまい落ちつかない感じ。少し内へももたれてしまっていた様子だ。
その後は少し落ち着き、マキハタファントムの前半3ハロン35.1のゆるい流れにも乗っていく。

4コーナーのコーナーリングもあまり行儀のいい感じではなかったが、マキハタファントムの外へ並びかげんで回ってきての直線となった。残り300メートルあたりからステッキで追い出したシルクマイベスト、内のマキハタファントムはあまり抵抗する脚もなくなり、置かれ出す。そして、外からレーガンがそのマキハタファントムを交わして前を追う。しかし、そのレーガンも内へもたれ気味となってしまい、そんなに前を追いかけられない。結局、シルクマイベストが先行した有利さをおおいに生かした勝利となった。

圧倒的人気となったレーガンは3番手あたりをユックリと追走していい感じだったのだが、直線で前を追うにも内へともたれ加減で、最後はステッキも使えてないようだった。むしろ3着のメトログリペンが、スタート直後に外からシルクマイベストの入り方が早く目の前に寄ってこられて下げるちょっとした不利もあった様に見受けた。位置取りが悪くなり、終い来ていたが前半の差がモロに影響した感でもあった。

シルクマイベストは新潟でデビュー、そして前走が中山戦と、関西馬にしてホームで戦うのは今回が初めて。それも距離1800を二度使って今回距離を短縮してのもの。今までの内容と違って前々でのレースとなって力を発揮した様子。
とは言え、まだまだ馬の若さが目立つ内容でもあり、まだまだの印象であった。


日曜阪神2R
2歳未勝利
芝1800m
勝ちタイム1.48.6

勝ち馬
ノヴァグロリア(牡2、栗東・音無厩舎)

トウシンイーグルの勝った新馬戦での2着3着のセイカプリコーンとノヴァグロリアが、今日も接戦であった。前走の着順を逆転して、先にゴールに入ったのがノヴァグロリアの方。内のノヴァグロリアに外セイカプリコーンの叩き合いとなった直線であったが、僅かにノヴァグロリアがクビ差先着しての勝ち名乗りとなった。

いつもだと、長い距離の2歳戦はかなりゆったりしたペースになるのだが、今回のこのレースは流れた方であろうか。前半の1000メートルを1.02.4とけっこうな行きっぷりを見せたのがマーティンジーンであるが、人気のセイカプリコーンにノヴァグロリアも、2番手3番手と前々でレースを進める。結局、4コーナー入り口まで逃げたマーティンジーンを行かせた2頭が、直線に入ると直ぐに2頭での態勢となって、最後まで2頭の追い合いとなった。

4コーナーでは前にいたセイカプリコーンだったが、直線に入った時にはすぐ内にノヴァグロリアがピッタリと馬体を寄せてきた。生垣の切れ目を過ぎて残り400メートルあたりで先に仕掛けたのが、内のノヴァグロリアの方。外のセイカプリコーンはゆっくりと追っている余裕さえも感じたもの。

馬体を接しての叩き合いとなった直線1ハロンだったが、内のノヴァグロリアがやや外へ流れ気味。外のセイカプリコーンが半馬身まではいかないものの、幾分前に出ていた。
左ステッキを使って追うセイカプリコーンにジワジワと迫るノヴァグロリア。ゴールが近づくと内の方が少し前に出てきた。ゴール前で内のノヴァグロリアのクビがグイッと前に出て先にゴールに入った。そこから4馬身ぐらい離された3着には、内から伸びて来たミエノスペシャルが入った。

道中で13秒台が1度だけ。けっこうな流れとなったこのレースだが、最後の800メートルを全て11秒台の決着となった。特に、ゴール前最後の2ハロンは11.0~11.8のかなりハイレベルな切れの数字である。負けはしたが、セイカプリコーンも立派な内容である。次回はきっちりと結果を出す事と思える。
ノヴァグロリアはデビュー戦でスタートも悪かったし、直線でも不利があった内容。その内容からも、今回はおおいに期待されたもの。まだまだケイコで先着した事がない様な馬であり、もっともっと走る気が出てくればと思えるタイプか。
まずは2戦目できっちりと勝ち上がった事に価値があるものだろう。


日曜阪神4R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.2

勝ち馬
ビットスターダム(牡2、栗東・大根田厩舎)

新馬戦とはいえ、この1200の距離でペースがかなり遅い。前半3ハロン通過が35.9とはかなりゆったりのペース。当然、上がりのレースとなり、先手を取ったビットスターダムがそのまま押し切った。オンファイア産駒が、最近良く目に付く感じである。注目の種馬となりそうである。

スタートでヴァールがダッシュがつかない。その外ドリームガイドもそんなに速くないゲートの出であった。いちばん内からニジノブルームが速いゲートの出だったが、ダッシュがつかないうちにビットスターダムが押して前にと出る。スッと先手を取って行き、2番手も外からオペラモーヴが上がってくる。

結局、そのままの態勢で3ハロンを通過していく。3番手のニジブルームの外にデンコウマオが並んで4コーナーと入って行く。2番手のオペラモーヴの手応えがかなり良く、前をいつでも交わせる感じで直線へと向いてきた。内にいたニジブルームがコーナーリングで外へ出していた。

残り300メートルで先にステッキが入ったのがオペラモーヴ。追い出しにかかって前を行くビットスターダムに迫る勢いだ。その1馬身ぐらい後ろにニジブルームも勢いづいて来た。
残り200メートルとなってビットスターダムが追い出した時に、やや内へささり直ぐに反対の外へと逃げ気味となる。ほんの少しの動きであったが、その直後のオペラモーヴが、少し淀んでしまった感じにも見受けた。そのひるむ様な動きの時に、外からニジブルームが伸びてきて交わし、前へ出る。
最後は1馬身の差をつけて逃げ切った形のビットスターダム。2着にはニジブルームがクビ差オペラモーヴを交わして入っていた。

少し上から雨が降ってきてはいたが、まだ馬場状態に影響する程ではなかったと思う。前半3ハロンが35.9とかなり楽な先行となったオンファイア産駒のケンブリッジアイ。ゴール前の最後の2ハロンのラップも11.1~11.5と、切れ勝負に持ちこんでの勝利。タイムは流れがゆったりなだけに、この遅さとなったもの。先行有利な馬場は言うまでもない。