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坂路コラム『リットーのさかみち君』
2007/3/22(木)
今日はちょっと面白い話を紹介する・・。
栗東の月曜は全休日となる。
その全休日の19日、サカミチ君は休日を返上し栗東の厩舎探索に勤しんだ。
順次、古い厩舎、馬房を新しくしている栗東トレセン。
最近でも武邦師がスタンドから随分遠くに移った話を耳にしたばかり。
どこへ誰が移動したのかをこの目で確認する意味で歩いて調べようと試みた。
武邦師、小原、加藤敬とふーむ、なるほどと頭に入れて歩いていると見慣れた人を発見。
大勢の業者の方と思える人の中で、背の小さい人が指示をしている。
よくよく見ると音無師である。
その音無師も新しい厩舎移転することになるが、まだ馬も入っていないまっさらの馬房へと招待された仲間の話をサカミチ君は思い出した。
まずは洗い場(馬を4頭繋いで水やお湯で馬体を洗ったりする場所)。
そこは全面にゴムを敷き詰め、下のたたきの全ての部分も敷いてある。
当然、馬房の中もゴム敷きとなっている。
馬が蹴る壁もそのゴムで防御されている。
天井を見上げる師。そこはまだ空調工事途中だ。
本来は上のハリがむき出しになっていて高い位置まであるものだが、注文工事で天井を低くして、上から夏はクーラー、冬は暖房の空調で調整される様に全馬房別注工事となっているようだ。
音無師は、新厩舎へ移転の時には思い描いていた馬房にする計画を持っていたものだろう。
現在52歳の音無師。 定年までまだ17年以上もある。
おそらく次の移転はないだろうからそこを終の棲家として考えて、自分の思い描いた厩舎経営と馬房でやりたいとの積年の思いがあったものだろう。
調教師の馬房はJRAからの貸付。
前に住んでいたところを出て行く場合にも、以前の状態に戻して出なければならない。
まずはその点をちゃんとした上で、新しい厩舎での設備投資として考えるあたりの凄さ。
おそらくウン千万はかかっているだろうと思える金額の設備である。
例年、上位それもトップクラスでの実績を残していく現在の仕事ぶり。
それでもなおかつ最良のものを求めていく生き様。
いい話を聞かせてもらったサカミチ君だった。
さてそんな事があった水曜、春分の日だがまだまだ寒さが最後の抵抗をしているような肌寒さで調教が始まった。
毎日杯のニュービギニングの追いきりを観ようと調教スタンドにスタンバイ。
いつも朝一番から馬場で追い切るニュービギニングなのだが、待てと暮らせどなかなかやってこない。
やっと10分ほど過ぎた頃、坂路から降りてEコースゲート脇に出てきて、DWへ入ってきたニュービギニングを発見。
どうやら坂路で軽いところを一本乗ってきてからの馬場追いのようだ。
内に未勝利馬ウインステルスを連れての併せ馬が開始した。
あまりピッチが上がらぬ前半だったが、後半はビッシリと追い切った。
だが併せた相手の方が手応えが良く、こちらは少し劣る手応えで終わった。
ちょっと期待外れの動きであり、今ひとつの印象だった。
しばらく時間を潰して、9時30分過ぎにスズカフェニックスの調教に集中した。
角馬場でのウォーミングアップを終え、担当の児玉助手から込山助手へ乗り変わり坂路で追い切られた。
前半2Fは○○と計時されずだったが、愛馬を見守っていた橋田師は、「先週よりも前半の入りが早かった。だから先週ぐらいのタイムは出ていたはず」と語ってくれた。
推定になるが、51秒台が出ていたのならば本日の馬場状態からもいい感じと言えよう。
問題は日曜の空模様。
切れ味勝負のスズカフェニックスだけに、雨は出来るだけゆっくり遅めの時間帯に振り出して欲しいところであろうか。
そんな春分の日の調教状況をお伝えします。
□表A・・4Fが速い時計(アイウエオ順でカッコ内はその馬の追い切った時間です)
(6:59) カリプソパンチ ・・・・・・51.3~37.4~24.6~12.5
(7:07) マルトク ・・・・・・51.7~38.1~25.9~13.5
(7:13) オレハマッテルゼ ・・・・・・51.9~38.8~26.3~13.7
(7:15) エスワイジュピター・・・・・・51.7~38.3~26.3~14.0
(7:17) クリノゴールド ・・・・・・51.9~37.7~25.3~13.2
(7:24) ニホンピロタルト ・・・・・・51.8~38.1~25.5~13.4
(9:41) マルブツライト ・・・・・・51.8~38.2~25.6~13.4
(9:41) シルクリムジン ・・・・・・51.2~37.8~25.4~13.1
(9:43) シーイズトウショウ・・・・・・51.5~37.7~24.9~12.8
(9:44) メイショウバルドル・・・・・・51.9~37.7~24.9~12.8
(9:44) ビッグジェム ・・・・・・50.5~37.4~25.4~13.3
□表B・・2Fが速い時計(アイウエオ順でカッコ内はその馬の追い切った時間です)
(7:00) ダンスアジョイ ・・・・・・53.4~37.7~24.4~12.3
(7:04) ビッググラス ・・・・・・52.3~38.0~24.7~12.5
(7:37) チリエージェ ・・・・・・53.3~37.9~24.7~12.5
(9:44) エイシンイッパツ ・・・・・・52.0~37.8~24.9~12.8
※解説
と今週も数がかなり少ない、坂路で4F及び2Fの速い時計を出した馬たちでした。
乾いているのと、寒さで下が凍っているせいなのかは素人にはわかりませんが、最近の傾向として速い時計は出にくくなっているようです。
ちなみに スズカフェニックスは ○○~○○~25・8~13・1で強めぐらいの手応えで駆け抜けました。
それとニュービギニングの追い切り時計も書き込んでおきます。
ご参考までに・・・。
ウインステルス DW 86・2~68・2~53・1~39・8~12・8 馬なりで0・2秒遅れ
ニュービギニングDW 85・5~68・0~52・9~39・6~12・6 一杯
栗東の月曜は全休日となる。
その全休日の19日、サカミチ君は休日を返上し栗東の厩舎探索に勤しんだ。
順次、古い厩舎、馬房を新しくしている栗東トレセン。
最近でも武邦師がスタンドから随分遠くに移った話を耳にしたばかり。
どこへ誰が移動したのかをこの目で確認する意味で歩いて調べようと試みた。
武邦師、小原、加藤敬とふーむ、なるほどと頭に入れて歩いていると見慣れた人を発見。
大勢の業者の方と思える人の中で、背の小さい人が指示をしている。
よくよく見ると音無師である。
その音無師も新しい厩舎移転することになるが、まだ馬も入っていないまっさらの馬房へと招待された仲間の話をサカミチ君は思い出した。
まずは洗い場(馬を4頭繋いで水やお湯で馬体を洗ったりする場所)。
そこは全面にゴムを敷き詰め、下のたたきの全ての部分も敷いてある。
当然、馬房の中もゴム敷きとなっている。
馬が蹴る壁もそのゴムで防御されている。
天井を見上げる師。そこはまだ空調工事途中だ。
本来は上のハリがむき出しになっていて高い位置まであるものだが、注文工事で天井を低くして、上から夏はクーラー、冬は暖房の空調で調整される様に全馬房別注工事となっているようだ。
音無師は、新厩舎へ移転の時には思い描いていた馬房にする計画を持っていたものだろう。
現在52歳の音無師。 定年までまだ17年以上もある。
おそらく次の移転はないだろうからそこを終の棲家として考えて、自分の思い描いた厩舎経営と馬房でやりたいとの積年の思いがあったものだろう。
調教師の馬房はJRAからの貸付。
前に住んでいたところを出て行く場合にも、以前の状態に戻して出なければならない。
まずはその点をちゃんとした上で、新しい厩舎での設備投資として考えるあたりの凄さ。
おそらくウン千万はかかっているだろうと思える金額の設備である。
例年、上位それもトップクラスでの実績を残していく現在の仕事ぶり。
それでもなおかつ最良のものを求めていく生き様。
いい話を聞かせてもらったサカミチ君だった。
さてそんな事があった水曜、春分の日だがまだまだ寒さが最後の抵抗をしているような肌寒さで調教が始まった。
毎日杯のニュービギニングの追いきりを観ようと調教スタンドにスタンバイ。
いつも朝一番から馬場で追い切るニュービギニングなのだが、待てと暮らせどなかなかやってこない。
やっと10分ほど過ぎた頃、坂路から降りてEコースゲート脇に出てきて、DWへ入ってきたニュービギニングを発見。
どうやら坂路で軽いところを一本乗ってきてからの馬場追いのようだ。
内に未勝利馬ウインステルスを連れての併せ馬が開始した。
あまりピッチが上がらぬ前半だったが、後半はビッシリと追い切った。
だが併せた相手の方が手応えが良く、こちらは少し劣る手応えで終わった。
ちょっと期待外れの動きであり、今ひとつの印象だった。
しばらく時間を潰して、9時30分過ぎにスズカフェニックスの調教に集中した。
角馬場でのウォーミングアップを終え、担当の児玉助手から込山助手へ乗り変わり坂路で追い切られた。
前半2Fは○○と計時されずだったが、愛馬を見守っていた橋田師は、「先週よりも前半の入りが早かった。だから先週ぐらいのタイムは出ていたはず」と語ってくれた。
推定になるが、51秒台が出ていたのならば本日の馬場状態からもいい感じと言えよう。
問題は日曜の空模様。
切れ味勝負のスズカフェニックスだけに、雨は出来るだけゆっくり遅めの時間帯に振り出して欲しいところであろうか。
そんな春分の日の調教状況をお伝えします。
□表A・・4Fが速い時計(アイウエオ順でカッコ内はその馬の追い切った時間です)
(6:59) カリプソパンチ ・・・・・・51.3~37.4~24.6~12.5
(7:07) マルトク ・・・・・・51.7~38.1~25.9~13.5
(7:13) オレハマッテルゼ ・・・・・・51.9~38.8~26.3~13.7
(7:15) エスワイジュピター・・・・・・51.7~38.3~26.3~14.0
(7:17) クリノゴールド ・・・・・・51.9~37.7~25.3~13.2
(7:24) ニホンピロタルト ・・・・・・51.8~38.1~25.5~13.4
(9:41) マルブツライト ・・・・・・51.8~38.2~25.6~13.4
(9:41) シルクリムジン ・・・・・・51.2~37.8~25.4~13.1
(9:43) シーイズトウショウ・・・・・・51.5~37.7~24.9~12.8
(9:44) メイショウバルドル・・・・・・51.9~37.7~24.9~12.8
(9:44) ビッグジェム ・・・・・・50.5~37.4~25.4~13.3
□表B・・2Fが速い時計(アイウエオ順でカッコ内はその馬の追い切った時間です)
(7:00) ダンスアジョイ ・・・・・・53.4~37.7~24.4~12.3
(7:04) ビッググラス ・・・・・・52.3~38.0~24.7~12.5
(7:37) チリエージェ ・・・・・・53.3~37.9~24.7~12.5
(9:44) エイシンイッパツ ・・・・・・52.0~37.8~24.9~12.8
※解説
と今週も数がかなり少ない、坂路で4F及び2Fの速い時計を出した馬たちでした。
乾いているのと、寒さで下が凍っているせいなのかは素人にはわかりませんが、最近の傾向として速い時計は出にくくなっているようです。
ちなみに スズカフェニックスは ○○~○○~25・8~13・1で強めぐらいの手応えで駆け抜けました。
それとニュービギニングの追い切り時計も書き込んでおきます。
ご参考までに・・・。
ウインステルス DW 86・2~68・2~53・1~39・8~12・8 馬なりで0・2秒遅れ
ニュービギニングDW 85・5~68・0~52・9~39・6~12・6 一杯
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