-阪神カップ-平林雅芳の目

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トピックス


日曜阪神11R
阪神カップ (GⅡ)
芝内1400m
勝ちタイム1.20.3
勝ち馬
キンシャサノキセキ(牡7 美浦・堀厩舎)

※※11勝目、キンシャサノキセキが積み重ねる。

上手くペースを造って逃げたレッドスパーダ。直線でももうひと脚を使い、そのまま逃げ込まんとするところを最後の最後にグッと伸びて、クビ差ながら体勢的にも完全に有利。外枠からすぐさま内へと距離ロスを防ぐ乗り方、前々での決着にも十分に対応。スミヨンJの好騎乗が光った一戦で、これで11勝目のキンシャサノキセキ。芝1400は無類の強さである。
淀みない流れを演出した横山典Jのレッドスパーダ。前半3ハロンを34.6で、上がり3ハロンも34.5と最高のペース。直線1ハロンでも脚色が衰えないていないだけに勝利かと思えたのだが、ゴール寸前クビ差交わしたのがキンシャサノキセキ。ルメールJのステッキの回数が横山典Jのステッキの回数を上回っていた様に見受けた。
パトロールビデオを何度見ても、ゴールスキーは外へ外へと逃げ気味。鞍上の福永Jも《いつも以上にひどかった》と言っていた。やはりあれだけロスがあっては、いつもの伸びが出せなかった。

上位に来た4頭は、全て内々で流れた馬ばかり。平均ペースで推移した流れだけに、最後の瞬発力で内で脚を貯めた馬が良く伸びているといったところ。
3着のマイネルフォーグは、直線で外へ出して脚を使えた。惜しかったのは4着のガルボで、前の2頭の真後ろだったのが災いし、最後まで脚を余した格好での4着と悔いが残るレースだったに違いない。
それとパトロールビデオを見ていて感じたのがサンカルロ。直線で、それもゴール前での脚が凄い。縫う様に進路を探しながら伸びてきているのだが、ほとんど追えていない。スペースがないのだからどうしようももないのだが、それでも他馬とは伸びが違い過ぎる。
これを見てしまうと次走、いやいつでも馬券を買ってしまうだろうと思える程の脚色だ。

前走マイルCは、やはり距離が長かったかキンシャサノキセキは、まったく競馬内容が違った。今回はスタートも普通に出て、すぐにいいポジションを確保し、そこから内めへと進路を取ってとロスを防ぐ。
格好のポジションを確保しての道中。久々のレッドスパーダが先に出て行ったビービーガルダンをかわして先手を取って行く。しかし、むしろ流れは遅いぐらい。少しだけ離して行ったが、直ぐに後続が来て、後は平均ペースの流れとなった。
その流れの中で、ゴールスキーはやや外へ逃げ気味の行きっぷりで、3コーナー、4コーナーで顕著に行きたがっていた。

結局は、内々でレースを進めた上位4頭。レッドスパーダとキンシャサノキセキの2頭が、直線1ハロン過ぎでは後続と少し水が開いたぐらいに思えたもの。完全に2頭の決着となって、追いすがるキンシャサノキセキが粘るレッドスパーダをクビ差捕らえたもの。
ガルボとマイネルフォーグが3着争いをした後にゴールスキーが来てはいたが、いつものゴールスキーらしい伸び脚ではなかった。
リーチザクラウンも絶好の手応えで直線を迎えたが、伸びてこなかった。今回は久々でもあり、マイル戦あたりの方がよさそうだ。この後は、金杯に出走の予定。
惜しかったのがレッドスパーダ。横山典Jの絶妙のペースで最後まで粘りに粘った。キッチリと仕上げてくる藤沢和厩舎でもあり屋根の巧さも光っていたが、相手が一枚上だったようだ。まだまだ内有利な阪神芝の傾向は続いている様である。

平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。