サンビームなど《平林雅芳 3歳観戦記》

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トピックス

土曜京都6R
3歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.14.7

勝ち馬
ツインテール(牝3、栗東・角居厩舎)

2Rサトノサミット、5Rオンリーザブレイヴ、そしてこの新馬戦と3鞍を制したのが角居厩舎の3歳馬たち。相変わらずの勢いである。3番手の外めを進み、残り1ハロンからは先頭に。追い込んできたサルココッカとの追い合いを制しての勝利であった。勝ち時計がやや遅いのは、スタートしてからの最初の入りが遅かったもの。上がりの数字はしっかりとしたものだけに、走破時計だけではないと思えるものだ…。

一番いいスタートはジャベリン。隣りのツインテールもまずまずのスタート。しかし、内から関東馬グランドシャープが押して前へと出て行く。1ハロンぐらい過ぎて、最内のグランドシャープが先頭に立ち2番手がジャベリン、3番手がツインテール。その外にサクセスリアンが続き、さらにその外へサルココッカと、5頭が半馬身ずつに内から連なる状態で進む。
ナガラダンディはそこから少し離れた位置。前半の3ハロンが37.1と、雁行気味に行くわりには速くない。3コーナーも過ぎて4コーナー手前では、先行の3頭の外にサルココッカが並び加減で、サクセスリアンはやや一歩遅れての位置。
カーヴを回ると、最内のグランドシャープがバテる。ツインテールは脚をそのまま伸ばしているが、サルココッカが鋭く迫りだし馬体を並べてくる。その後ろのサクセスリアンの脚色は、前を飲み込むほどの勢いでない。結局は、先に出たツインテールがクビ差残しての勝利となった。

テイルオブキャットのやや細手の牝馬ツインテール。好発から絶好の3番手、そこから早めの抜け出し。追い込んできたサルココッカを封じての勝利だった。ケイコで一杯にやられた事がなさそうで、今日が初めて一杯に追われた様子。芝はむしろ良さそうな馬でもあろう。


土曜京都7R
3歳500万下
芝内1400m
勝ちタイム1.22.0

勝ち馬
ラトルスネーク(牡3、栗東・須貝尚厩舎)

6Rの新馬戦に引き続きリスポリJの勝利。前走のインで詰まってレースにならなかった鬱憤を晴らしたもの。ラトルスネークは、これでデビュー戦といい今回といい、1400芝では完勝。折り合い面でまだ若さが残る馬だけに、短い方がレースがしやすいのは確か。これで上にあがって流れももっと速くなれば、距離も克服の可能性はあるが、現状ではこの1400芝がピッタリな様子だ…。

スタートがダコールは良くなかったが、ラトルスネークの方は悪くなかったものの、直ぐに抑えてブービーからのスタート。内からロードカナロアが出て行き、外からエーティーランボーも出てきたがゆったりな流れとなる。
前半3ハロンが36.0、1000メートルで少しペースアップも59.4と、芝では速くはない流れだ。
ラトルスネークは、向こう正面から3コーナーあたりでは中団の少し後ろぐらい。3コーナーのカーヴを回るあたりではやや頭を上げそうな雰囲気はあったが、我慢させていた。

4コーナーあたりから一気にペースが上がり、先頭のロードカナロアが最後の仕上げを図る。馬場の内めを、先頭でピッチを上げて逃げこまんとするところを、外からラトルスネークが脚を伸ばしてくる。粘るロードカナロアとラトルスネークの叩き合いとなる。
外のラトルスネークが内へ馬体を併せに行った様子で、2頭がかなり接近しての追い比べ。追うラトルスネークが半馬身ぐらい前に出てゴールとなった。
3着には、さらに後方から差してきたダコールが脚を伸ばしていたが、前を脅かすまでではなかった。先行していたエーティランボーが5着。エリンコートに差されたが、何とか粘っていた。

デビュー戦は、内めで脚を貯めて、直線の残り1ハロンから瞬時に出てきたラトルスネークだが、今回は外枠でもあり、位置どりでの脚を貯める作戦となった様子。何とか辛抱させて、直線でのゴーサインにも脚を伸ばせたのは、やはり距離が合うのだろう。
一方、ロードカナロアは完璧に自分の競馬をしての負けだけに仕方ないはずだ。
3着のダコールは、ゲートでの遅れが致命的。ただ休み明けでもあり、次走はもっとやれるはずで注目されるところだ。


土曜京都9R
梅花賞
芝外2400m
勝ちタイム2.31.0

勝ち馬
サンビーム(牡3、栗東・山内厩舎)

サンビームが逃げるのは承知。しかし、こんなペースを造っての逃げとなるとは思わなかったはず。最初のコーナーでやや頭を上げかけたヴィクトリースターだが、後は折り合う。5番手のインに入れて追走。そして予想どおり完全に上がりの競馬になった。
逃げ込みを図るサンビームのさらに狭い内ラチ沿いをピッタリと喰らいついての追い合い。ゴール寸前まで勝負の態勢は判らないぐらい。しかし、自分で造った流れを生かして、最後まで乱れない脚でサンビームが押し切った。

デビュー戦から京都の2000ばかりを使ってきているサンビームだが、今回は2400と距離を伸ばしてきた。内の好枠からスッと出て行き、最初のカーヴ過ぎまではけっこう行く。最初の1ハロンは12.8だが、その後が11.5~11.9と、先手を主張と脚を使う。しかし、その後はユッタリとマイペースに落とせた。
そして、向こう正面に入ってはもっと流れを落ち着かせる。13秒台から14秒台まで落として行キ、そのまま3コーナーをも回って行く。2番手にはマリアビスティーだが、今日はハンドインハンドも積極的に出て行き、3番手キープ。その後続が4コーナーを回る時には、逃げたサンビームの外へ並んでカーヴを回って行く。
その後ろの最内にキングオブフェイスだが、その外へヴィクトリースターがピタッと付いてきている。ペースが上がった直線ではサンビームがラストスパートに入る。11.5~11.2~11.4とマックスの上がり脚を使う。
それに喰らいついてきたのはヴィクトリースターだけ。サンビームが内に進路を取っているが、そのさらに内へ潜り込み、狭いスペースでの勝負となる。つばせり合いがゴールまで続いたが、最後にサンビームが出たままのゴールとなった。

勝ち時計は、なかなか見られない2分31秒台である。完全に佐藤哲Jのペースに嵌ったものである。それに距離ロスのない騎乗でリスポリJのヴィクトリースターが続いたもの。ハンドインハンドも、今回は前々での競馬での3着は収穫ありだろう。
長丁場志向のサンビーム。これからますますその古馬の様な競馬っぷりが必要となってくるはず。まずは大事な2勝目を挙げた一戦となった。


日曜京都5R
3歳新馬
芝内2000m
勝ちタイム2.05.3

勝ち馬
リヴェレンテ(牡3、栗東・浅見厩舎)

前開催だと、ほとんど先行押し切りとなっていた新馬戦だったのだが、今回は先行したディープロミオインアフラッシュは、最後の1ハロンで伸びあぐねてしまう。道中ほとんど前に顔を出さなかったリヴェレンテだったが、4コーナーでは先行した馬4頭が横並びとなる一番外へ進出してきて、残り1ハロンで先頭に踊り出ての勝利。
2着争いは、同じ勝負服のロードランパートチャーミングダンスで、鼻面を合わせてのゴール。リヴェレンテは、最後は手綱を押すだけの着差以上の勝利であった。

スタンド前からのスタート。その大外から好発を決めたディープロミオが出て行く。内からインアフラッシュ、ヒップホップダンスと続いて最初のカーヴを回る。2コーナーを過ぎて向こう正面に入ったあたりで、逃げるディープロミオが少し外へ膨れ気味な逃げに見える。インアフラッシュが外から馬体を併せに行って収まりがつく。
後ろの3頭ぐらいが離れているが後はそんなに差がない馬群となっている。その一番後ろめぐらいにリヴェレンテが位置していたが、先頭からは5馬身ぐらいのポジション。やっとペースが上がりだした3コーナー過ぎからポジションを上げて行ったリヴェレンテ。勝負どころだけに、先行した馬たちも横並びになる。

チャーミングダンスにロードランパートが、先行馬に取り付いていく。その直後へ取り付いたリヴェレンテ。カーヴを回って直線に入ってきた時にはコーナーリングでまだ内の馬が残ってはいたが、脚色は完全に外の馬たちがいい。チャーミングダンス、ロードランパートの外のリヴェレンテの伸びがいい。
残り1ハロンで取り付いて、もう無人のゴールへと脚を伸ばして行った。

最後の3ハロンが11.7~11.6~11.8と、決め手勝負の上がりとなった。そこをリヴェレンテは33.7と、メンバー中で一番の上がり脚を駆使して通過して行った訳だ。
この馬より少し前に位置していたビヨンドザリーフが4着であっただけに、如何に勝ったリヴェレンテのレースぶりが、決め脚が凄かったかと言う事だろう。
そして渋さの目立ったロードランパートが、次走の注目馬となろう。


日曜京都6R
3歳500万下
ダ1400m
勝ちタイム1.26.1

勝ち馬
ノーザンリバー(牡3、栗東・浅見厩舎)

前走の未勝利戦を8馬身差圧勝としたノーザンリバーの昇級戦。圧倒的1番人気の支持に応えて、直線入口から先頭での押し切り。残り1ハロンから、鞍上の四位Jはステッキを2発入れて遊ばせない配慮。次走は東京7日目のヒヤシンス賞と青写真も出来ているだけに負けられない一戦ではあったが、きっちりと答えを出してくれた・…。

未勝利勝ちと全く同じタイムでの勝利となったノーザンリバー。前半では好位置を取るまでにやや押しているシーンがあった。しかし後は好位の馬の中で進めて、4コーナーまでに少しずつ順位も上がっていたが、4コーナーでは5頭めの外。さすがにコーナーリングでカーヴを回った時点では、内の馬に2馬身ぐらい遅れる形にはなったが、そこから脚を伸ばして、残り1ハロンではもう先頭に立つ。
後続馬たちがその後を追ってくるが、危なげない伸び具合。最後の2ハロンも12.4~12.4と計ったかの様なラップでフィニッシュを終えた。

未勝利を勝った時は、返し馬から我の強さを出している感じがあったノーザンリバーではあるが、ダートでの能力はかなりなものと思える。先行したテイクアベットタイセイマグナムが、9着10着になる流れ。平均に流れた感じであるが、走破時計はやや平凡なもの。

2着にはキモンレッド。先週からの連闘でのもので、ほとんどタイム的にも先週と大差ないもの。3着はギンザアキレス。これで関西京都戦は1着、3着と、実に相性のいいもの。スカラブレイは2ヶ月半ぶりが響いたか、反応が今ひとつで4着。しかしダートは構わない感じ。

ノーザンリバーは、デビュー戦が芝であのレーヴディソールの2着。だから決して芝が悪いわけはないのだが、現状ではダート戦で結果を出しているだけに異論もないところだろう。まずは2勝目を確立させた1戦であったと言えよう。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。