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キクノストーム、圧倒的リードを保ってゴール!《平林雅芳 2歳観戦記》
2011/7/12(火)
日曜京都5R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.3
キクノストーム(牡2、父スタチューオブリバティ・栗東・牧田厩舎)
直線に入っても、鞍上の幸Jがステッキを全く抜く気配も見せず、そのまま何もせずにゴールまで入って来た。それでいて7馬身差である。新馬戦でこの時計は悪くはないもの。それもやや強め程度でのものである。
トレーニング・セールで10.9で駆け抜けたスピードは、決して高くない投資の値段だったと後日に思えるだろう、デビュー戦の勝ちっぷりのいい内容であった…。
全くの独壇場と言えるキクノストームのワンサイド・ゲームとなった。ゲートの出はパトロネージュが素早く先に出ていたが、押して内からキクノストームが出て行き先手となる。外ではサチノポピーもスッと上がってきて3番手、その後ろではシゲルヒメリンゴとゴーイングストーンが続き、内からデンコウリベルが押し上げて来た。
2ハロン手前あたりで、ゴーイングストーンがやや付いていけなくなったか、前との間隔が開く。3コーナーを過ぎて、先頭キクノストームの逃げは軽快に1馬身のリードを保っている。3ハロンを35.8で楽な手応えで逃げて行く。
そしてカーヴへと差しかかって来る。相変わらず2番手はパトロネージュだが、その外へサチノポピー。そしてその外には、3コーナー過ぎから置かれ出して気合を入れ直した感じのゴーイングストーンが、勢いがついて上がって来ている。カーヴを回り切って直線へと向いた時でもまだ1馬身ぐらいのリードだが、キクノストームは持ったまま。回り切って途端にもう2馬身とリードが広がる。
2番手争いが忙しくなってきた。パトロネージュが伸びて行くが、前との差は広がる一方。むしろ後ろからゴーイングストーンが迫って来る。前はと見ると、キクノストームが幸Jが手綱を押す仕草だけで、ステッキは使わない。もう完全に圧倒的なリードを保ってゴールへと進む。
7馬身の後ろでは、パトロネージュをかわしてゴーイングストーンが上がって2着。その2着争いからまた7馬身も離れてところで、4着争いをしていた。
最後の2ハロンが12.2~12.7であった。ゴール前は強め程度の感じであり、いわゆる筒一杯とかの感じではない。だからこのタイムの1.13.3は、新馬戦としてはかなり優秀な方ではなかろうか。パトロール・ビデオを見ると、パトロネージュはゲート内で暴れていて、間一髪なタイミングでもあった。出は上手くいって前々でレースを進められたが、コーナーリング自体もあまり上手いものではなかった。でもこの着差である。勝った馬とは力の違いが出ていた感はある。
何せ、キクノストームの強さが目立った新馬戦であった。後は芝でどうかが、次なる課題となるものであろう。
日曜京都6R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.22.9
プレノタート(牝2、父ジャングルポケット・栗東・牧浦厩舎)
4コーナーを5、6番手で回ってきたプレノタート。その時に少し内にもたれ気味だったので、鞍上の佐藤哲Jがステッキを1発入れた。するとやや外へ逃げ気味。尻尾も振ってやや気の悪い面も見せていたが、直線で前の馬に詰めて行く時にステッキでしっかりと追われて反応して、前の馬達をかわし切った。渋~い勝ち方だったが、勝負強い面も持っている勝ち方であった。
パトロール・ビデオで何度も確認したので、レース後に次の騎乗馬を待っていた佐藤哲Jに聞いた。《ステッキ何発入れた?》と。すると帰ってきたのが《7、8発ですか?》であった。で、告げたのが《いいえ、最初が8発、そこでひと呼吸入れてから20連発だったよ》である。それほどに連打したフィニッシュ。やはり4コーナーで尻尾を振ったり外へ逃げ気味となったり、気の悪さも生ズルさも持っている馬だと言う。ケイコに跨って、そんなところも感じとっての躾(しつけ)だろうと推測する。
ゲートの出が一番速かったのは、シルクの勝負服のプレノタート。出た後はじっとして3番手。前には一番内からローレルイニシオが出て、2番手にレーザーインパクトだ。2ハロンを過ぎたあたりで、プレノタートの外にいたマイネルアルティマが前へと出て、先頭からの間隔を詰めて行く。プレノタートはオークブラフと並んで4,5番手だ。
3ハロンを過ぎてだいぶ4コーナーへと近づいたあたりで、前は3頭が並び気味。一番内にローレルイニシオ、中がレーザーインパクト、その外へマイネルアルティマである。その後ろに2馬身ないぐらいで、内がオークブラフで外にプレノタート。直後にボストンストロングが上がって来た。
カーヴを回るぐらいの時に、プレノタートの佐藤哲Jの右ステッキが1発入る。その時に外へ来ていたボストンストロングがやや外へと反応してしまい、カーヴを流れ気味となる。
直線へと入って来て、争いは逃げたローレルイニシオが脱落して4頭の競馬。一番内へとなったオークブラフ、その外がレーザーインパクト。さらに外マイネルアルティマ。そして一番外がプレノタートとなった。
1ハロンをとうに過ぎて、残り50メートルあたりでもまだ4頭が並び気味。
オークブラフがやや出た感じだが、外も負けない。佐藤哲Jの連打に応えてプレノタートが勢いを増して一番前に出る。
2着は、粘るオークブラフをゴールに飛び込む前にマイネルアルティマがハナ差かわしての2着。レーザーインパクトは、その3頭から2馬身半離れた4着、ボストンストロングが5着と、4コーナーの不利が痛かったか。
そんな訳で、しっかりとしばかれたプレノタートの勝利。普通、4コーナーあたりで尻尾を振っている気の悪い馬は、その後があまりいい結果が出ないものだと思うが、この馬は違った。いい意味で生ズルイのかも知れない。
メンバー中、最速の上がり脚を使った格好となっているし、長い間、反応しているのだから渋太い馬とも言えようか。
次走がちょっと興味が出てきた感じを覚えるものであった。
日曜函館5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.6
ニシノカチヅクシ(牡2、父ゼンノロブロイ・栗東・田所秀厩舎)
やや仕掛けながらも、好位の4番手の内々を進むニシノカチヅクシ。やはり経済コースを通って来ている利がある。4コーナーで前2頭の間道が割れて視界も良好。逃げて粘るプリサイスファインを、半馬身だがキッチリとかわしてのデビュー勝ちとなった。
ゲートの出は、一番外のリプレスインディが真っ先、中のプリサイスファインと最内のニシノカチヅクシも悪くはない。外のリプレイスインディがハナに行く気がないのかジッとしているので、プリサイスファインが前へと出て行く。ニシノカチヅクシが3番手のインで収まる。1ハロンを過ぎたあたりで、ニシノカチヅクシの外に並んでいたセイチャリオットが、頭を上げてかかり気味となる。それを嫌ったのか、3ハロンになる前に先頭へと出て行く。しかしプリサイスファインも馬体を併せて譲らない。でも流れは3ハロン35.3と速くはない。3番手にリプレイスインディ、その1馬身内にニシノカチヅクシがやや追いながらの追走だ。
4コーナーが近づいて、前の2頭にニシノカチヅクシとリプレイスインディが接近する。その前では外のセイチャリオットが外へ逃げ気味な雰囲気だ。カーヴを回って直線へと向いた時には、やっぱりセイチャリオットは外へ流れ気味となっていた。プリサイスファインとの間がけっこう空き、そこへ藤田Jがスッと入ってきて前へと出てくる。ちょうど、残り1ハロンのあたりで前を行くプリサイスファインに1馬身ぐらいと迫り出したあたりで、左ステッキが2,3発入る。後は手綱をしゃくるだけで前へと出ての新馬デビュー勝ちとなった。
惜しかったのは、やはり2着プリサイスファインだろう。セイチャリオットが絡みに来なかったら、4コーナーで外へ流れるのがもっと遅かったら・・であろうか。
3着には、その開いたインから6番手のラチ沿いを追走していたデビルシニスタが上がって来たが、前からは5馬身もの差。
1番人気、2番人気、3番人気の支持通りの決着であった。しかし1,2着の力の差は全くなかった様な印象であり、次走には直ぐにでもプリサイスファインには勝機が来そうだ。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.3
キクノストーム(牡2、父スタチューオブリバティ・栗東・牧田厩舎)
直線に入っても、鞍上の幸Jがステッキを全く抜く気配も見せず、そのまま何もせずにゴールまで入って来た。それでいて7馬身差である。新馬戦でこの時計は悪くはないもの。それもやや強め程度でのものである。
トレーニング・セールで10.9で駆け抜けたスピードは、決して高くない投資の値段だったと後日に思えるだろう、デビュー戦の勝ちっぷりのいい内容であった…。
全くの独壇場と言えるキクノストームのワンサイド・ゲームとなった。ゲートの出はパトロネージュが素早く先に出ていたが、押して内からキクノストームが出て行き先手となる。外ではサチノポピーもスッと上がってきて3番手、その後ろではシゲルヒメリンゴとゴーイングストーンが続き、内からデンコウリベルが押し上げて来た。
2ハロン手前あたりで、ゴーイングストーンがやや付いていけなくなったか、前との間隔が開く。3コーナーを過ぎて、先頭キクノストームの逃げは軽快に1馬身のリードを保っている。3ハロンを35.8で楽な手応えで逃げて行く。
そしてカーヴへと差しかかって来る。相変わらず2番手はパトロネージュだが、その外へサチノポピー。そしてその外には、3コーナー過ぎから置かれ出して気合を入れ直した感じのゴーイングストーンが、勢いがついて上がって来ている。カーヴを回り切って直線へと向いた時でもまだ1馬身ぐらいのリードだが、キクノストームは持ったまま。回り切って途端にもう2馬身とリードが広がる。
2番手争いが忙しくなってきた。パトロネージュが伸びて行くが、前との差は広がる一方。むしろ後ろからゴーイングストーンが迫って来る。前はと見ると、キクノストームが幸Jが手綱を押す仕草だけで、ステッキは使わない。もう完全に圧倒的なリードを保ってゴールへと進む。
7馬身の後ろでは、パトロネージュをかわしてゴーイングストーンが上がって2着。その2着争いからまた7馬身も離れてところで、4着争いをしていた。
最後の2ハロンが12.2~12.7であった。ゴール前は強め程度の感じであり、いわゆる筒一杯とかの感じではない。だからこのタイムの1.13.3は、新馬戦としてはかなり優秀な方ではなかろうか。パトロール・ビデオを見ると、パトロネージュはゲート内で暴れていて、間一髪なタイミングでもあった。出は上手くいって前々でレースを進められたが、コーナーリング自体もあまり上手いものではなかった。でもこの着差である。勝った馬とは力の違いが出ていた感はある。
何せ、キクノストームの強さが目立った新馬戦であった。後は芝でどうかが、次なる課題となるものであろう。
日曜京都6R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.22.9
プレノタート(牝2、父ジャングルポケット・栗東・牧浦厩舎)
4コーナーを5、6番手で回ってきたプレノタート。その時に少し内にもたれ気味だったので、鞍上の佐藤哲Jがステッキを1発入れた。するとやや外へ逃げ気味。尻尾も振ってやや気の悪い面も見せていたが、直線で前の馬に詰めて行く時にステッキでしっかりと追われて反応して、前の馬達をかわし切った。渋~い勝ち方だったが、勝負強い面も持っている勝ち方であった。
パトロール・ビデオで何度も確認したので、レース後に次の騎乗馬を待っていた佐藤哲Jに聞いた。《ステッキ何発入れた?》と。すると帰ってきたのが《7、8発ですか?》であった。で、告げたのが《いいえ、最初が8発、そこでひと呼吸入れてから20連発だったよ》である。それほどに連打したフィニッシュ。やはり4コーナーで尻尾を振ったり外へ逃げ気味となったり、気の悪さも生ズルさも持っている馬だと言う。ケイコに跨って、そんなところも感じとっての躾(しつけ)だろうと推測する。
ゲートの出が一番速かったのは、シルクの勝負服のプレノタート。出た後はじっとして3番手。前には一番内からローレルイニシオが出て、2番手にレーザーインパクトだ。2ハロンを過ぎたあたりで、プレノタートの外にいたマイネルアルティマが前へと出て、先頭からの間隔を詰めて行く。プレノタートはオークブラフと並んで4,5番手だ。
3ハロンを過ぎてだいぶ4コーナーへと近づいたあたりで、前は3頭が並び気味。一番内にローレルイニシオ、中がレーザーインパクト、その外へマイネルアルティマである。その後ろに2馬身ないぐらいで、内がオークブラフで外にプレノタート。直後にボストンストロングが上がって来た。
カーヴを回るぐらいの時に、プレノタートの佐藤哲Jの右ステッキが1発入る。その時に外へ来ていたボストンストロングがやや外へと反応してしまい、カーヴを流れ気味となる。
直線へと入って来て、争いは逃げたローレルイニシオが脱落して4頭の競馬。一番内へとなったオークブラフ、その外がレーザーインパクト。さらに外マイネルアルティマ。そして一番外がプレノタートとなった。
1ハロンをとうに過ぎて、残り50メートルあたりでもまだ4頭が並び気味。
オークブラフがやや出た感じだが、外も負けない。佐藤哲Jの連打に応えてプレノタートが勢いを増して一番前に出る。
2着は、粘るオークブラフをゴールに飛び込む前にマイネルアルティマがハナ差かわしての2着。レーザーインパクトは、その3頭から2馬身半離れた4着、ボストンストロングが5着と、4コーナーの不利が痛かったか。
そんな訳で、しっかりとしばかれたプレノタートの勝利。普通、4コーナーあたりで尻尾を振っている気の悪い馬は、その後があまりいい結果が出ないものだと思うが、この馬は違った。いい意味で生ズルイのかも知れない。
メンバー中、最速の上がり脚を使った格好となっているし、長い間、反応しているのだから渋太い馬とも言えようか。
次走がちょっと興味が出てきた感じを覚えるものであった。
日曜函館5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.6
ニシノカチヅクシ(牡2、父ゼンノロブロイ・栗東・田所秀厩舎)
やや仕掛けながらも、好位の4番手の内々を進むニシノカチヅクシ。やはり経済コースを通って来ている利がある。4コーナーで前2頭の間道が割れて視界も良好。逃げて粘るプリサイスファインを、半馬身だがキッチリとかわしてのデビュー勝ちとなった。
ゲートの出は、一番外のリプレスインディが真っ先、中のプリサイスファインと最内のニシノカチヅクシも悪くはない。外のリプレイスインディがハナに行く気がないのかジッとしているので、プリサイスファインが前へと出て行く。ニシノカチヅクシが3番手のインで収まる。1ハロンを過ぎたあたりで、ニシノカチヅクシの外に並んでいたセイチャリオットが、頭を上げてかかり気味となる。それを嫌ったのか、3ハロンになる前に先頭へと出て行く。しかしプリサイスファインも馬体を併せて譲らない。でも流れは3ハロン35.3と速くはない。3番手にリプレイスインディ、その1馬身内にニシノカチヅクシがやや追いながらの追走だ。
4コーナーが近づいて、前の2頭にニシノカチヅクシとリプレイスインディが接近する。その前では外のセイチャリオットが外へ逃げ気味な雰囲気だ。カーヴを回って直線へと向いた時には、やっぱりセイチャリオットは外へ流れ気味となっていた。プリサイスファインとの間がけっこう空き、そこへ藤田Jがスッと入ってきて前へと出てくる。ちょうど、残り1ハロンのあたりで前を行くプリサイスファインに1馬身ぐらいと迫り出したあたりで、左ステッキが2,3発入る。後は手綱をしゃくるだけで前へと出ての新馬デビュー勝ちとなった。
惜しかったのは、やはり2着プリサイスファインだろう。セイチャリオットが絡みに来なかったら、4コーナーで外へ流れるのがもっと遅かったら・・であろうか。
3着には、その開いたインから6番手のラチ沿いを追走していたデビルシニスタが上がって来たが、前からは5馬身もの差。
1番人気、2番人気、3番人気の支持通りの決着であった。しかし1,2着の力の差は全くなかった様な印象であり、次走には直ぐにでもプリサイスファインには勝機が来そうだ。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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