専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
ここはもう一丁カツハルだ!
2016/6/11(土)
どうも!美浦の古川です。
土曜の当欄で「今の未勝利のメンバーならアッサリまであって驚けない」とオススメした土曜1Rエミノマユアク(牝3、美浦・尾関厩舎)(3番人気)は思った通りにハナを切ると、そのまま押し切って初勝利。稽古に跨がったカツハル(田中勝春騎手)が「未勝利で終わる馬ではない」と言っていたが、初のダートでその適性を見せつけた。 そしてカツハル日曜の騎乗馬で「これは大丈夫」と自信を持っていたのが、東京9R・小金井特別の⑯エイシンバランサー(牡4、栗東・西園厩舎)だ。関西馬だか、東上した近2走はカツハルが騎乗して好成績。特に前走は好位から直線で抜け出すと、後続を引き離し4馬身差の圧勝し、走破時計も優秀。こんなに強い競馬だったにも関わらず、今回は降級の恩恵を受けて再度1000万クラスというのだから反則級だ。 今回も手綱を取るカツハルは「2走前も上手く捌けていたら勝っていたレースだったし、前走も行きっぷりが良く余裕タップリの勝ち方だった。追ってからの反応も良いし、本当に強い馬」と大絶賛。厩舎サイドも前走後は同条件のここを目標に調整してきた様子で、日曜ももう一丁、カツハルの手綱捌きに期待したい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。