専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
天皇賞秋当日にデビューする新馬を狙う
2016/10/29(土)
どうも!美浦の古川です。
天皇賞秋当日の日曜は東上してくるジョッキーも多く、有力騎手には関東馬陣営から早い段階から騎乗依頼がやってくる。有力ジョッキーが乗ることで勝負度合いを図れるが、その全てが勝負というわけではなく(様様な訳があっての騎乗という場合も・・・)、その見極めが重要だ。
日曜「穴ズバッ」で取り上げる東京・5R2歳新馬④トモジャヴァリ(牡2、美浦・鈴木伸厩舎)は武豊騎手を配しているが、これは勝負態勢と言える。
セレクションセールで2500万円で落札された高馬で、デビュー前の夏場から評価が高かった素質馬。中間ソエが出て一旦リセットとなり、今回再仕上げ。それでも順調に乗り込まれ、先週のウッドコースでは好時計をマーク。今週の稽古は流す程度だったが、陣営は「良い感じで仕上がった。跳びが大きいので芝の方が向いていると思うし、能力を発揮してくれれば初戦から良い競馬をしてくれるはず」と期待を寄せている。
鈴木伸厩舎の管理馬に武豊が騎乗する機会はほとんどないが、天皇賞秋当日にデビューする新馬を頼むということは期待の現れと言える。乗りやすい馬という点からも、天才が持ち前の能力を引き出してくれそうだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。