専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
3月は反撃態勢!
2017/3/3(金)
どうも!美浦の古川です。
昨年はチャンピオンズCでのG1勝ちを含め自身最高の52勝を挙げた大野拓弥騎手だが、今年は低迷して2月は1勝止まり。しかし、年度替わりの3月は反撃態勢で、今週は固め打ちできそうな駒が揃っている。その中でも当人も星勘定に挙げているのが、土曜中山8R・4歳上1000万下の⑮アームズレングス(牝4、美浦・加藤征厩舎)。
爪の不安でデビューが昨年8月となったが、その初戦は既走馬相手にメンバー最速の上がりで差し切り勝ち。そして2戦目も3ヶ月の休養明け、昇級戦などの不安を払拭して快勝と、能力の高さを感じさせる内容。また前走は④着となったが、鞍上は「ゲート内で立ち上がった時にスタートとなり、後方からの競馬になった」と説明。それでも逃げた勝ち馬に0秒1差まで詰め寄り、勝ちに等しい競馬だった。陣営も「前走は前残りの流れだったが、終いはシッカリ脚を使ってくれた。素質はかなり上だし、牝馬同士ならこのクラスでも勝てるはず」と改めて期待を寄せている。
鞍上の大野もすでに手の内に入れており、スタート五分なら今度こそ差し切れるだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。