専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
今の充実度なら差し切れる!
2017/3/10(金)
どうも!美浦の古川です。
先週、今年初勝利を挙げた池上昌弘厩舎の話をしたが、本日取り上げる伊藤伸一厩舎も金杯当日の新馬戦でティーラウレアが勝って以来、長いトンネルに入っている。伊藤伸一調教師とも長いお付き合いで、トレセン取材では必ず受け答えしてくれるのが有り難い。
そして今週、ようやく両目が開く(2勝目を挙げる)チャンスが到来だ。土曜中山5R・3歳未勝利の⑨ローリングタワー(牡3、美浦・伊藤伸厩舎)は、最近体が大きくなり、デビュー当時から知る柴田善臣騎手は「馬の格好が良くなり、本格化してきた印象」と馬体の成長を話す。それとともにレースぶりも良くなり、前走は実績のない東京で③着と好走。メンバー最速の上がりで外から追い込んできた脚は強烈で、手綱を取った柴田善も「東京でこれだけの良い競馬ができたんだから、これからが楽しみ」と今後に期待を寄せている。
今回は中山となるが、同じ小回りの福島で2度③着していることからプラスと言え、伊藤伸師も「ロスのなくスムーズに回って来られれば勝ち負けになっていい」と期待十分。今の充実度なら差し切る可能性大だ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。