専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
4勝の固め打ちを狙う障害ジョッキー!
2017/7/20(木)
どうも!美浦の古川です。
トレセン取材で欠かせないことの一つとして、北馬場のスタンドにいる障害ジョッキー達に話を聞くことがある。取材陣があまり訪れないこともあり、北馬場で調教を終えた障害ジョッキー達はのんびりとくつろいでおり、本音を聞き出すには持って来いの場所である。
現在、障害馬の中でNo.1と言えるのが、3つのJG1勝ちを含め6連勝中のオジュウチョウサン。その鞍上である石神深一騎手がいつもの場所で休憩中だったので、近くへ寄って行った。「今週はどうだい?」と聞くと「4つ勝ちそう」と返答。今週の障害戦は土曜福島2鞍と日曜中京1鞍しかないので、「4つ?」と聞き返すと「4つです」と言う。
その4鞍を聞くとその障害戦3鞍と、平場戦の土曜福島8Rのコウキチョウサン(牡4、美浦・和田郎厩舎)だった。同馬はオジュウチョウサンの全弟で、同じオーナーでもある。石神は2走前から乗せてもらっており、兄姉馬のせいか手が合うみたいで⑤③着と好走。元々、1000万でも好勝負している実力馬で、この中間はひと叩きして良化傾向である。
石神も平場での勝利となれば、2013年6月9日以来、4年ぶりのとなる。それだけに相当気合いが入っている様子で「福島コースは合っているし、降級2戦目の今回は差し切りたい」と決める構えである。人気になるか分からないが、ここはシッカリと頭で狙おうと思っている。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。