専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
昇級初戦でも勝負になる素質馬!
2018/2/2(金)
どうも!美浦の古川です。
東京競馬場がある府中は、木曜夜から金曜午前中にかけて雪が降った。コースも除雪作業が行われたが、懸念していた障害コースの馬場整備が困難になったようで、土曜東京4Rの障害未勝利は取り止めとなった。また、馬場の凍結の可能性を考慮し、東京の金曜夜間発売も中止となったので、読者の皆さんはご注意あれ!
さて土曜の厳選馬は、東京10R・箱根特別の⑨レッドジェノヴァ(牝4、美浦・小島茂厩舎)。前走は初の長距離戦(福島芝2600m)を好時計で快勝し、適性の高さを見せた。その後はリフレッシュ放牧に出され、今回は3ヶ月ぶりの実戦となるが、入厩後の乗り込み量は豊富。稽古の内容も抜群で、1週前の坂路では併せたOP馬(ロードクエスト)に先着しており、またウッドコースでの最終追い切りでも同じ1000万の僚馬を馬なりで1秒も先着している。
陣営は「放牧を挟んで凄く良い状態で、馬自身もやる気を見せている。昇級初戦だけどハンデは手頃だし、前走のように好位から上手く抜け出せれば勝負になっていい」とイキナリから期待を寄せている。血統背景や500キロ近い馬体からもまだ奥がありそうで、ここでの結果はもちろん、今後も注目したい素質馬だ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。