専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
いぶし銀の手綱捌きに期待!
2018/3/2(金)
どうも!美浦の古川です。
現役ジョッキーで2番目の年長者である柴田善臣騎手は、先週の中山記念でマルターズアポジー(6番人気)に騎乗し、逃げ粘って勝ち馬とタイム差なしの3着と好騎乗。今年はまだ1勝だが馬券によく絡んでいる印象で、それも人気薄も持ってきている。51歳だがまだまだやれそうで、土曜の厳選馬でも『いぶし銀』の騎乗馬を取り上げる。
中山7R・3歳500万下に出走する⑩ハーモニーライズ(牡3、美浦・土田厩舎)が未勝利を勝ち上がった時は柴田善臣騎手が騎乗。当時の鞍上も「ダートでの走り方が良い。使っていけばもっと良くなる馬」と高評価を与えていた。
ここ3戦は別のジョッキーが騎乗してすべて4着と馬券圏内に届いていないが、前走は最内から一旦後方に下げるロスが響いたものの、強力な末脚で掲示板まで届いている。前走後は東京をパスして中山ダート1200mのこの条件を目標に調整され、ダートコースでの動きの軽快さからも好調さが窺える。陣営は「前走は前が止まらない展開で上位には離されたが、展開一つで勝ち負けになって良い。乾いた馬場で持ち味が活きる流れになれば十分に勝負になる」と期待を寄せている。
今回は前に行きたい馬が多く展開にも恵まれそうで、相性の良い柴田善臣騎手に導かれ差し切る場面もありそうだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。