専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
転厩初戦から勝ち上がれる実力馬!
2018/3/9(金)
どうも!美浦の古川です。
木曜更新の「四方山話」でも申し上げた通り、2月末で解散となった池上昌弘厩舎からご子息の池上昌和厩舎に8頭が転厩した。引き継がれた馬の中には直ぐに勝ち負けになりそうな実力馬もおり、土曜の「厳選馬」で取り上げる。
中山8R・4歳上500万下に出走する②ヒカリトップメモリ(牝5、美浦・池上和厩舎)は、前走でも「引退調教師が期待する馬」として推奨したが、同じく解散となる小島太厩舎のメンデンホールと、手塚貴久厩舎の期待馬ライバーバードに僅か0秒1及ばず。それでも際どい3着争いは制しており、実績のある中山ならすぐにチャンスはあると感じた。
先週、池上和厩舎に移り、今週ウッドコースで追い切ったが、中1週の疲れは見られず、前回よりも活気のある動きを見せた。池上和師は「デビュー前から稽古で乗っていたが当時から動きが良かった。前走も強い相手に惜しい競馬をしているし、この中間も元気一杯。現級勝ちのある馬だし、牝馬同士なら期待できる」と転厩初戦から前進を目論んでいる。1000万でも3着している実力馬で、良い頃の気配を取り戻している今なら勝ち上がりに期待する。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。