専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
ドイツの名手が厩舎の期待馬を勝利へ導く
2018/3/10(土)
どうも!美浦の古川です。
短期免許取得で来日中のF.ミナリク騎手はここ2年ドイツリーディング1位を獲得している名手である。2月初旬から騎乗して現在5勝を挙げ、日本で初勝利を挙げた時には「ドイツでG1を勝ったように嬉しい」と言っていた。
騎乗数も多く今週は18鞍に騎乗し、土曜中山6Rでは9番人気のサニーダンサーで勝利している。このサニーダンサーはミナリク騎手の身元引受人である加藤征弘調教師の管理馬で、5勝のうち3勝が加藤征厩舎と好相性である。
日曜の「厳選馬」で取り上げる中山9R・館山特別の①ケルフロイデ(牡5、美浦・加藤征厩舎)も同じで、3歳時には京成杯で2着した厩舎期待の実力馬である。
その後骨折により1年6ヶ月の休養を余儀なくされ、復帰後3戦は1000万クラスで掲示板に載れていない。しかし、この中間はリフレッシュ放牧により状態は右肩上がりで、ミナリク騎手が跨がった最終追い切りでも気配の良さが窺える。
加藤征師は「ようやく好調時のデキに近づいてきた。今回あたりソロソロ良いレースを見せてくれそう」と色気タップリである。厩舎の期待度は鞍上にも伝わっているはずで、馬の能力を上手く引き出せれば勝利へと導ける。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。