専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
自己条件の牝馬同士なら巻き返す!
2018/3/23(金)
どうも!美浦の古川です。
先週の当コラムで推奨して2着した日曜中山5Rのアビームも加藤征弘厩舎&F.ミナリク騎手の名コンビ。土曜中山でも2鞍あるが、今回の「厳選馬」として取り上げるのは中山9R・ミモザ賞の③ナラトゥリス(牝3、美浦・加藤征厩舎)だ。重賞(クイーンC)に挑戦した前走はさすがに相手が強く15着に惨敗。久々で速い流れに乗れなかったのもあるが、厩舎は「前日輸送で滞在したが、隣の馬房がかなりうるさくて落ち着いて過ごせなかった」と大敗について語っていた。
しかし、2走前には先日のチューリップ賞で2着したマウレアにクビ、クビ差まで詰め寄っており、自己条件なら力上位は確か。この中間の状態について厩舎は「シッカリとしたフォームで走れているし、体調も右肩上がりだから楽しみ」と巻き返しに期待している。
ミナリク騎手も2週続けて稽古に跨がって手応えを掴んでいる様子で、ゆったり流れる2000mのペースも合いそう。前走着順は度外視にして、自己条件で牝馬同士のここは積極的に狙っていきたい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。