専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
お世話になったテキに勝利を捧げる!
2018/3/31(土)
どうも!美浦の古川です。
当コラムでも何度も取り上げてきたF.ミナリク騎手は、今週で短期免許期間が終了となる。来日した約2ヶ月で9勝(2着7回)を挙げ、そのうち半分以上の4勝が身元引受である加藤征弘調教師の管理馬である。加藤征師もミナリク騎手を信頼して勝負馬に乗せることが多く、土曜中山6Rのクレヴァーパッチも2度目の騎乗でキッチリと勝利した。
最後となる日曜中山では騎乗馬8頭中3頭が加藤征厩舎の管理馬で、日曜の「厳選馬」ではその中から中山7R・4歳上500万下の⑨リフトトゥヘヴン(牡4、美浦・加藤征厩舎)をオススメする。前走は好位追走から直線に向くと力強い脚取りで前を交わし、他馬をグングンと突き放して8馬身差の圧勝。初勝利まで6戦を要したが、デビュー戦で少差の2着した馬であり、初の中山コースで能力を全解放した。
その後は休養に入り、今回は半年ぶりの実戦となるが、厩舎は「どこかが悪かったというわけではなく、ジックリと休ませて調整してきた。牧場でも乗ってきたし、帰厩後も併せ馬で負荷を掛けてきたから、初戦からやれる状態」とイキナリから勝負態勢だ。テン乗りとなる鞍上も稽古で騎乗していることから心配無用。前走の内容から500万でも即通用しそうで、ミナリク騎手がお世話になった加藤征師に勝利を捧げるであろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。