専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
先週に続いて勝負の阪神遠征!
2018/4/13(金)
どうも!美浦の古川です。
先週の「土曜厳選馬」で取り上げたバトルマイスターは阪神6Rでクビ差2着に激走。「関西圏に出走する関東馬は人気の盲点になる」と申し上げたが、その通りの10番人気でオイシイ馬券になった。今週も手塚貴久厩舎は期待の愛馬を阪神に送り込むが、これまた紙上の印は薄く馬券妙味大。阪神12R・4歳上1000万下に出走する⑨クロノスタシス(牡5、美浦・手塚厩舎)がそれである。
クラス2戦目の前走は10着までが0秒5差という大混戦の中7着。騎乗したC.ルメール騎手は「道中はズブく、反応も遅かった」と言い、集中して走らせるためチークピーシズ着用を進言した。また阪神コースは小回りの中山よりもカーブが緩やかで実力を発揮しやすく、ルメール騎手が再度騎乗となるのも好材料である。
稽古ではあまり動かないタイプだが、ウッドコースでの最終追い切りでは自己ベストをマークしており、骨折明けを2度叩かれ状態はアップしている。手塚師は「前走は思ったより弾けなかったが、力はあんなものではない。1000万でモタモタする馬ではないし、もっと上を目指せるはず。輸送で馬体も絞れそうだし、今回は楽しみにしている」と色気タップリ。ルメール騎手も手の内に入れていると思われ、最後まで集中して走れれば好勝負になって不思議ではない。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。