専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
固め打ち狙うジョッキーの星勘定鞍
2018/4/28(土)
どうも!美浦の古川です。
先週5勝の固め打ちをした戸崎圭太騎手。土曜の東京では「ライバルが多くなる」と、木曜更新の当コラムで苦戦を予感していたとおり未勝利に終わった。しかし、打って変わって日曜東京では良い駒が揃っており、中でも東京7R・3歳500万下の⑥キューグレーダー(牡3、美浦・栗田徹厩舎)は星勘定鞍の一頭だ。
新馬戦では最内枠から逃げ粘り2着。そして2戦目の前走は好位追走から直線で前を捕らえて快勝し、騎乗した戸崎騎手も「稽古に乗った時から凄く良い感じだったし、リズム良く運べた。跳びの大きな馬なので、広いコースで力を発揮させたい」と今後に期待を寄せていた。
この中間も抜群の動きで、鞍上が跨がったウッドコースでの最終追い切りでは併走馬に1秒も先着している。陣営は「随分とトモがシッカリしてきたし、馬にも前向きさが出てきている。鞍上も2度目の今回も上手く乗ってくれるだろうし、素質的にも即通用して良い」と連勝を目論んでいる様子。レースぶりに進境が窺え、広い東京コースなら思う存分に力を発揮できるだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。