専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
手綱捌きに期待が掛かる
2018/8/18(土)
どうも!美浦の古川です。
土曜新潟5Rのロジャーバローズに騎乗して勝利した戸崎圭太騎手はJRA通算900勝を達成したが、この日は結局この1勝のみ。しかし日曜は、新潟リーディング争いをしているM.デムーロ騎手、福永祐一騎手が札幌へ遠征となり、留守を預かる戸崎にとって勝ち星を量産するチャンスが訪れた。
日曜は障害戦を除く11鞍に騎乗する戸崎だが、色気を持っている1頭が、新潟2R・3歳未勝利の④ディアローグ(牡3、美浦・青木厩舎)だ。テン乗りだった前走は、いつものように後方からの競馬となり直線勝負に賭けたが、前が壁になってなかなか抜け出せず5着。それでも馬群がバラけてからの伸びは鋭く、使う毎に末脚は安定してきている。
戸崎も「まだ緩いところがあって前半は置かれたけど、その後は上手く追走できた。終いの脚はシッカリしているし内容は悪くない」と、敗戦の中にも未勝利脱出のメドが立った様子である。さらに今回の2400m戦に対して「渋太いタイプなので距離延長はいいと思う」とプラスに捉えている。
また陣営も「この中間は暑さを乗り越えて順調にきている。この距離ならテンのモタつきもカバーできるし、直線で上手く抜け出せればチャンスはある」と力が入っており、2度目となる戸崎の手綱捌きに期待が掛かる。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。