専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
新潟遠征の池添が差し切る
2018/8/25(土)
どうも!美浦の古川です。
今週は土日とも新潟遠征の池添謙一騎手だが、土曜は6鞍の騎乗鞍で3勝を挙げる大活躍。日曜も新潟2歳Sの⑪ジョディーを含め勝ち負けになりそうな馬が揃っている。その中でも新潟6R・3歳上500万下の③イタリアンホワイト(牝4、美浦・相沢厩舎)は降級2戦目で確勝級と言える。
池添が騎乗した2走前の1000万特別では0秒1差の4着。ゴール前で伸びを見せたが、スローペースで上がりの速い決着になった事が災いした。陣営は「ジョッキーには“長く良い脚を使える馬”と伝えたので控える競馬をしてくれた。レースはスローな流れで、上がりの速い決着になってしまったからね」と仕方なしの様子だった。
降級初戦の前走はルメールが騎乗で直線で抜け出すも、ゴール前で3歳牝馬にアタマ差交わされ2着に惜敗。陣営は「勝ったかと思った」とこの敗戦には悔しかった様子で、その後は短期放牧で仕切り直し、2度目の池添で勝負態勢だ。今回も道中しっかりと脚をタメて直線勝負という競馬になりそうで、内が荒れてきた新潟芝コースなら差し切る場面が想像できる。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。