専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【平安S】厩舎の期待馬が上昇度MAX!
2019/5/17(金)
どうも!美浦の古川です。
今日は早起きして普段から懇意にさせてもらっている馬主さんと一緒に船橋競馬場へ。『千葉サラブレッドセール』で購入する2歳馬のアドバイザー役としてだな。
去年、この『千葉セリ』で落札されたオメガパフュームが暮れのGI東京大賞典を制したが、年々注目度が上がっているトレーニングセール。
都心からアクセスが良く、今日は天候に恵まれたこともあって、多くの来場者で賑わって活発な競りが多かったな。
おかげ様で、狙っていた1頭をマズマズの値段で競り落とすことができ、オーナーも大満足。芝向きの軽い走りで、もう1回り体が増えると理想的なんだが、この時期にあれだけの走りができるんだから1、2勝は堅いと思っている。
順調なら夏の新潟くらいにデビューできそうだが、具体的に決まったらこのコラムで取り上げようか。まずは無事にスタートラインに立って欲しいものだな。
さて、土曜の推奨馬といこう。
東京12Rの⑥モアナ(牝5、美浦・高橋文厩舎)を狙いたい。絶好調のレーンに釣られたワケじゃないんだが笑。
脚部不安で5ヶ月の休み明けだった前走でも1番人気に支持されたように能力は断然。最後は息切れしての3着だったが、一度使われた今回は気配がガラリ一変しているとのこと。得意の良馬場なら現級上位の力を見せ付けてくれるだろう。
それと、京都メインの平安S。高木厩舎から2頭遠征しているが、前走時に推奨した⑤アナザートゥルース(セ5、美浦・高木登厩舎)も悪くないんだが、もう1頭の⑭マイネルユキツバキ(牡4、美浦・高木登厩舎)の上昇度に魅力を感じる。
元々厩舎の期待の高かった馬でOP入りが遅いくらいなんだが、ここへきて安定感が出てようやく競馬で能力を出し切れるようになってきた。今のデキなら重賞のココでも面白いんじゃないか。
新潟12Rの⑧アルミューテン(牝5、美浦・南田厩舎)も厩舎スタッフから「買ったほうがイイよ」とプッシュされたんだが、土曜の後半は馬券売り場と自分の席とで何度も慌しく往復させられることになりそうだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。