専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【共同通信杯】マイラプソディを負かすなら関東の新星…!?
2020/2/15(土)
どうも!美浦の古川です。
日曜は東で共同通信杯、西で伝統のG2・京都記念が行われるな。
どちらも手頃な頭数。人気がハッキリとした組み合わせなんだが、どちらも油断はならない。
京都記念は関東馬がカレンブーケドールの唯1頭、必然的に馬券を狙いたいのは共同通信杯(G3)のほうになる。
ただ、ここは無傷の3戦3勝マイラプソディ(牡3、栗東・友道厩舎)が、春のクラシックを見据えて自信の東上。
ここまでの3戦の内容が危なげなく大人びているし、若駒らしからぬ安定感。ハーツクライ産駒で成長力も十分、不安らしい不安が見当たらない。まず軸は不動。
もし、マイラプソディを負かす馬がいるとすれば、1戦1勝の良血フィリオアレグロ(牡3、美浦・堀厩舎)をおいて他にないだろう。
幼さを覗かせつつも好位からキッチリと勝ち切ったデビュー戦が着差以上の強さ。かなりの奥を感じさる逸材で、休養を挟んで一回りパワーアップに成功。
イキナリの重賞挑戦で試金石にはなるが、名門厩舎が将来のエース候補に見込む期待馬。2戦目で大仕事をやってのけても全く不思議はない。
2頭以外だと少し差はあるが、ダーリントンホール(牡3、美浦・木村厩舎)もまだ見限れない。
前走は本調子に一息だったみたいだし、何より今回はルメールへの鞍上強化が魅力大。やや決め手不足なこの馬の新しい面をどうやって引き出すのか、鞍上のハンドワークにも期待したい。
メイン以外で買いたいレースは、東京12Rのニシノカツナリ(牡4、美浦・水野厩舎)。
ここ目標にキッチリと仕上がって、陣営は自信マンマン。昇級でもポテンシャルはOP級だし、直線の長い東京なら持ち前の末脚でアッサリ差し切ってくれるだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。