専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
池上厩舎の新馬でもう一丁!
2014/12/13(土)
どうも!美浦の古川です。
後の重賞ウィナーと未勝利で終わってしまうような馬が同じスタートラインに立つのが新馬戦。以前にも申し上げた事があるが、新馬は馬体や素質の違いが分かりやすいから当てやすく、儲けられる可能性が高いレースの一つである。
それを立証すべく、土曜の「穴ズバッ」でオススメした中山6Rの⑩ヤングマンパワーが2馬身差の圧勝。厩舎も鞍上も「初戦からやれる」と言っていたが、世間の評価は6番人気(単勝1190円)で、それをあざ笑うかのような勝ちっぷりだった。
さて、日曜の「穴ズバッ」もイキナリから勝ち負けになりそうな新馬を取り上げる。週中の「四方山話」でも登場の新規調教師試験に合格した池上助手を祝うべく、池上厩舎から素質馬⑦サブライムカイザーが日曜中山6Rでデビューする。
新馬の仕上げには定評がある池上厩舎は、先週の土曜中山でもラブオーディーンが②着。それよりも断然評価が高いのが今回のサブライムカイザーで、入厩後も順調に乗り込まれ態勢は万全。ウッドでの最終追いでは古馬1000万の併走馬に0秒4先着。相手は馬なりだったものの、追われてからの反応は抜群で「少しテンションの高い馬だけど、走り出せば上手く折り合ってくれる。上を目指せる馬なので、初戦から期待している」と、普段は冷静な池上助手もこの馬にはトーンが上がっている様子。
兄弟は短いところで走っていたが、この馬は距離をこなせるタイプのようで、ここは池上助手の合格祝いとして単勝一本で買ってみたい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。