G1レース22勝の大騎手
安藤勝己 ANDO KATSUMI

今回のメンバーやったらアスコリピチェーノ中心でええ。G1勝ちは阪神JFのみやけど、桜花賞とNHKマイルCも勝ちに等しい2着やったからな。自身がスムーズなレースをできんかった一方、勝ち馬に上手く乗られた印象が強いんや。

オーストラリア遠征のゴールデンイーグルを除けば連を外したことがねえ安定感があるし、今年はサウジで1351ターフスプリントを快勝した。国内では一貫して1600mで戦っとるように、マイル戦のスペシャリストでもある。昨年桜花賞の再戦ムードを勝ち切ってくれるんやないか。

そのライバルが桜花賞馬ステレンボッシュや。元々堅実でオークスまで連を外したことがなかったけど、昨秋は秋華賞、香港ヴァーズが3着止まりで、今年緒戦の大阪杯は惨敗。距離適性があるのかもしれんけど、流れ的に勢いが落ちてきた感があるのは不安。

マイルに戻って激変の可能性がある一方、距離短縮ローテで追走に苦労するかもしれない。信頼性という意味でアスコリピチェーノには劣る。

この2頭に次ぐのはボンドガール。秋華賞2着の実績があるように、G1でも互角に戦える力の持ち主なんやけど、どういうわけかアタマが取れん。勝ったのは新馬のみで、9戦中2着が5回と勝ち切れんのや。折り合い的に難しいところがあって、どうしても展開に左右される。

それでも今の東京1600mなら流れるはずやし、天皇賞(春)とNHKマイルCで存在感を見せたユタカちゃんがそろそろやってくれそうな予感もある。

クイーンズウォークはデカいフットワークやで、ゴチャつく競馬が苦手。惨敗した秋華賞はまさにそんな弱点を露呈した感じ。それだけに、外めをスムーズに追走できそうなこの枠はいいし、ワンターンの東京1600mは合うと思うわ。実績から左回りのほうがスムーズに走れるタイプでもあるしな。

押さえに、重賞を含む近3走で安定して走れとるアルジーヌ、前走の阪神牝馬Sで初重賞をゲットして一皮むけたサフィラ、新馬を除けばオール連対で東京コースも得意なアドマイヤマツリ