ラジオNIKKEI賞(G3、福島芝1800m)は、年間でもこのレースだけとなる「3歳限定のハンデ重賞」。

特に今年はオープン重賞で好走実績がある馬が数えるほどしかおらず、上下で最大5キロのハンデ差がつきました。

リニューアル後も絶好調の三ツ星穴馬が狙うのは、軽ハンデに恵まれた格下馬。21年2着ワールドリバイバル(11人気)、22年2着ショウナンマグマ(8人気)と、2年続けて★★推奨で穴馬をズバリ仕留めた腕利き研究員の独自見解にご期待ください!

本命じゃない。でも、美味い。

ラジオNIKKEI賞・推奨穴馬


スナークピカソ

📝 推奨理由

レースを問わず福島重賞の隠れ穴パターンが「小倉巧者」。

福島と小倉の関係性を象徴する象徴的な存在がダンディズムだ。23年末当時小倉で[1-1-1-2]複勝率60%のコース巧者は、御年7歳で出走した同年の福島記念を12番人気で2着に激走。翌24年には小倉日経オープンを勝利、同年の福島記念でも3着に入った。

さらに「24年福島記念2着→25年小倉牝馬S1着→25年福島牝馬S2着」と3戦続けて重賞で好走したフェアエールングのような逆パターンも存在。福島と小倉はどちらも右回りで直線の短いコースとあって、好走するのに求められる適性が似ているのが特徴だ。

3歳限定戦のラジオNIKKEI賞も例に漏れず、出走頭数こそ少ないながら21年2着ワールドリバイバル(11人気)は小倉で[1-0-1-0]複勝率100%、18年3着キボウノダイチ(9人気)も小倉芝1800m新馬戦で勝利経験があった。

また小倉巧者は同コースの福島実績馬と比べて人気になりにくいのもポイント。それだけに該当馬がいれば、適性は高いのに評価が低い“美味い穴馬”となる可能性を秘めている。

小倉で[1-1-0-0]連対率100%を誇るスナークピカソは典型例。小倉実績が2戦とも未勝利戦ながら、直近2戦はG2スプリングS、OP白百合Sに格上挑戦して連続6着。特に前走の白百合Sは1000m通過57秒9のハイペースを、4コーナー先頭の積極策で0秒5差に踏み止まった。

先ほど紹介した21年2着ワールドリバイバルも、スナークピカソと同じくスプリングS6着馬。前に行って粘り込むスタイルも酷似しており、初出走でも秘めたコース適性の高い福島に替わる今回は1発があっても驚けない。

📌 総評

ラジオNIKKEI賞は3歳限定戦で唯一のハンデ重賞。さらに小回り福島のトリッキーなコース形態が絡み合う、非常に予想が難解ながら面白いレースです。

単純な実力比較だけでなく、ここまでの実績に応じた「斤量」、直線の短い福島に合った「コース適性(器用さ)」、前が止まらない開幕週の馬場に適応した「先行力」という3つのポイントに注目することで、思わぬ高配当を掴むチャンスがあります。