競馬番組の大改革が実施された2025年。多くの重賞でレース時期の見直しや条件変更が行われるなか、中京記念(G3、芝1600m)でも結果を大きく左右する見直しが断行されました。

最大の変更点は実績や直近の成績に応じて負担重量が決まるハンデ戦から、これまで勝ったレースの格(グレード)で斤量が加算される別定戦になったこと。これにより軽ハンデを追い風にした格下馬は不利となり、実績馬が有利となる可能性があります。

レース条件が違えば、穴馬探しのセオリーも変わってくるもの。夏競馬予想の原点に立ち返った「3つ星穴馬」の走りにご期待ください!

本命じゃない。でも、美味い。

中京記念・推奨穴馬


ジューンオレンジ

📝 推奨理由

正直、今回は牡馬相手の別定G3戦。斤量の恩恵も無いとくれば、恐らく人気は無いだろう。それでも今年の出走予定馬で1、2位を争うほど中間の気配が目立つ。

1週前追い切りでマークした4ハロン50秒9は、栗東坂路の自己ベストを0秒2更新。今回初コンビを組む体重の軽い吉村誠之助騎手が乗っていたとはいえ、これだけの好タイムを余裕残しの手応えで5歳牝馬が叩き出したのだから注目に値する。

7月施行時の傾向になるが中京芝1600m時の中京記念は、「坂路調教馬」が強いレース。23年に8番人気で逃げ切ったセルバーグを筆頭に、1週前及びレース当週と2週続けて坂路で調整された馬の活躍が目立つ。

また4走前のディセンバーSでは次走G2中山記念2着エコロヴァルツ相手に肉薄。メンバー最速となるラスト3ハロン33秒8の末脚で2着に好走した。しかし、本来は中距離よりマイルの方が良いタイプ。デキの良さと距離短縮で逆転があるのではないか。

時期が例年の7月から8月になった影響か、今年は例年と比べてもやや小粒なメンバー構成。重賞未勝利のエコロヴァルツが注目を集める組み合わせなら、人気ほど能力差はないはず。「夏は格より調子」の格言通り、いまの状態で得意なマイルに戻る今回、1発があってもいい。

📌 総評

今年から開催時期が8月中旬に移動。さらにハンデ戦から別定戦となったことで、例年とは異なる傾向の馬が馬券に絡むかもしれません。

「夏は格より調子」の格言どおり勢いで勝る上り馬、調教で速い時計を出した好調教馬に注目して下さい。