騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【阪神ジュベナイルF】2歳女王決定戦 レジェンドのナンバーワン評価はあの伏兵!
2024/12/7(土)
当週 美浦ウッド(良) | ||||||
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83.0 | 66.4 | 52.1 | 37.6 | 11.3 | 馬なり |
阪神ジュベナイルフィリーズに珍しく外国馬が参戦してきたね。デットーリ騎手も久々だけど、以前管理していた馬に乗ってもらったこともあるのが懐かしい。
知っている人もいるかもしれないけれど、メイデイレディを管理しているジョセフ・リー調教師の奥様って、加賀武見さん(元騎手・元調教師)の娘さんなんだ。奥様も一緒に来てるのかな?
国際色もある今週のナンバーワン評価はテリオスララだ。2連勝はどちらも逃げ切りも、追い切りの雰囲気からは追って味がありそうなんだよ。前走にしても逃げて上がり最速の脚を使っているでしょ?
追い切りでは日曜、水曜と上がりが速かったね。ストライドが大きい馬なんだが、加速が付いてからの伸びは申し分ない。前走ですでに輸送は克服しているし楽しみな1頭だね!
次に良かったのがミストレス。2週連続で坂井瑠星君が乗ってたね。体的には良化の余地は残しているけれど、フットワークが力強くて、牝馬とは思えない豪快さが印象的だった。
あとはショウナンザナドゥ。1週前の坂路で自己ベストをマークした馬で、前走を叩いて急激に良くなったよね。終いもシッカリしていた。直前の追い切りも伸び伸び走っていたし、抽選を通った運もある。
最後にランフォーヴァウ。先週に負荷を掛けているから今週は半マイルから。意欲的に追ってきたね。抜け出す時の反応が良かったし、さすが重賞ウィナーという切れ味だったよ。
余談だけど、日曜は中山に行ってくるんだ。お目当てはもちろん、以前管理していたカペラSのガビーズシスター。オーナーも来るようだから、一緒に観戦して応援してくるよ。
アマイ
開幕2週目でまだ内目を使える今の中山。このレースで期待したいのは穴馬アマイだ。前走はハナに行けずに見せ場を作れず。ハナを切れれば内容が一変するタイプで、他にハナを切りたい馬もいないこのメンバー構成なら一発があっても。
プロフィール
【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。