騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【オールカマー】札幌で充電満タン!レジェンドが選ぶオールカマーの特注馬!
2025/9/20(土)
| 当週 美浦W(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 80.6 | 65.2 | 51.4 | 37.2 | 11.1 | 仕掛 | |
先週のローズS、タガノアビーの除外は痛かったなぁ…。本当に状態が良さそうだったので走ってほしかったけれど、こればかりは仕方がない。切り替えて次頑張ってほしい。
さて、今日はまず札幌のお土産話をさせてもらおうかな。話は2週前にさかのぼる。さかのぼってばっかりだな(笑)
お伝えした通り、札幌2歳Sは札幌競馬場で観戦していたんだ。レース後は馴染みのお寿司屋さんに5人で行ったんだけれど、その後に現れたのが勝ち馬ショウナンガルフの国本オーナーを含めた4人。我々だけで9人のカウンター席が埋まってしまった(笑)
国本オーナーと話すのは今回が初めてだったんだ。そうしたら「中野君、ダービーを勝てたら嬉しいなぁ。勝ったらやめてもいい」と言われてね。
ダービー制覇は競馬サークル関係者の夢とも言われているけれど、それだけ栄誉のあるレースということだと改めて思うよね。
実はショウナンガルフが新馬戦を勝った時にも函館競馬場で観戦していたんだ。なんだか縁があるなぁとは思いながら馬券は買わなかった。
そうしたら翌日の宴会で東京から来ていた人物と飲んでいた際、その彼がショウナンガルフから流して帯封をゲットしたんだって。なおさら買っておけば良かった…と今更ながら後悔しているよ(笑)
そろそろ話を本題に移そうか。今週のオールカマー、ナンバーワンはホーエリートだ。
今週の最終追い切りは本当に素晴らしかったね。併せた相手は新馬だけれど、道中は溜めが利いて、大外に出してからの弾けっぷりには迫力があった。牡馬相手のG2で2着したことで、馬にも自信になっているんじゃないかな。
実績一番のレガレイラはやはり仕上がりがポイントになるよね。1週前は少し重い感じがしたんだけれど、今週は素軽かったよ。もちろん先を見据えている馬だから目一杯ではない。それでも格好は付けられる仕上がりだと思う。
ヨーホーレイクはかなり乗り込んできているね。1週前には神戸新聞杯に出走予定のショウヘイに先着しているし、年齢を感じさせないハツラツとした動きが目立つね。
最後にリビアングラス。今週は月曜にビシッと追ってきた。木曜は軽く仕掛けただけだったけれど、首の使い方が良かったな。札幌記念から間隔は多少詰まっているものの、栗東に戻ってからも順調に来ているようだね。
エターナルプロミス
いつもは現役時代のクセか逃げ馬から選んでるんだけれど(笑)、今日は最終レースの差し馬エターナルプロミスを狙ってみたい。
このレース、他が速いんだよね。前が競り合う形になりそうで、展開的にはちょうどいいところにいそうだよ。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。




