騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【大阪杯】春本番!レジェンドの推しは前走から一変している実力馬!
2026/4/4(土)
| 一週前 栗東CW(良) | ||||||
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| 82.3 | 66.6 | 51.6 | 36.7 | 11.1 | 一杯 | |
春本番、茨城の桜は今が満開。以前のように野外でお花見をする機会はなくなったけど、やっぱり桜を見るとホッとするよね。
薄紅色の花びらが春の柔らかな光を透かして揺れている光景は、なんだか新しい季節の始まりを感じると同時に、勇気をもらえる気がするんだ。
なんだか様子が違うって?たまにはこんな始まり方もいいじゃないの(笑)。ちょっと詩人みたいになっちゃったけれど、競馬も先週から春本番、G1シリーズが開幕した。今週は大阪杯だ。
ジョッキーの視点で見ても、阪神の内回り2000mは本当に難しいコースなんだよ。ジョッキーの腕が試されるコースと言っても過言ではないよ。
ポイントになるのはスタートして100m地点の位置取り、コース取りが重要なんだ。オープン馬の場合、多少のハイペースなら逃げ馬も残り100mくらいまでは粘るからね。
内回りだと勝負どころで内が詰まってしまう。向正面でいかにいつでも動けるポジションにいるかが大事になってくるんだよ。
G1ともなればジョッキーも一流。腕が試されるコースだけに、ジョッキー同士の駆け引きにも注目しているんだ。
そんな大阪杯のナンバーワンはクロワデュノール。ギリギリまで出走が決まらなかったジャパンC当時に比べれば、状態面は明らかに良くなっていると思う。
1週前には3頭併せの内でビシッと追ってきたけれど、追ってからの反応も良かったね。やはり馬体には迫力がある。今週の最終調整も持ったままリズム良く走れていた。遅れは全く問題ないだろう。
ショウヘイは年明けに1度使ったことで、勝ったアメリカJCCの前よりも素軽さを増していた。首を低くして、推進力のある走りには好感が持てたね。ダービーではクロワデュノール、マスカレードボールに迫った馬だし、チャンスは十分だと思う。
ダノンデサイルは有馬記念以来の実戦。それでも1週前の併せ馬では気合を付けてからの反応が抜群。体もボリュームアップした感じで、それでいて弾むような走りだった。集中力もあったし態勢は整った印象。
最後にメイショウタバル。頭は高いけれど、引っ掛かる素振りもなく折り合いが付いていたのが良かったね。体全体を使って推進力のある走りを見せていて、先週、今週ともに終いもシャープに伸びていたし、宝塚記念に近い状態にありそうだよ。
ハッピーラッキー
日曜、狙いたいのは中山7Rのハッピーラッキー。前走は映像で見てもスムーズさを欠いていたね。スムーズだったらこのクラスでも通用しそうな馬だし、ペースも流れそう、面白いんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。




